1.集団研修
アジア太平洋地域の文化遺産保護に携わる専門家を日本に招き,国立文化財機構,文化財保存修復研究国際センター(ICCROM)など関係機関と連携しながら,木造建造物の保存と修復に関する研修を実施。
研修期間
平成29年8月29日(火)~9月28日(木) 31日間
研修参加者
アフガニスタン,バングラデシュ,ブータン,カンボジア,中国,インド,インドネシア,韓国,ネパール,ニュージーランド,パキスタン,フィリピン,タイより各1名,ベトナムより2名(合計15名)
開催地
奈良市ほか
2.個別テーマ研修
アジア太平洋地域を対象に,個別の専門的要求に応じて,各種文化遺産の保護と修復等のための必要な研修として,「博物館等における文化財の保存と活用」をテーマに研修を実施。
研修期間
平成29年10月10日(火)~11月3日(金) 25日間
研修参加者
フィジーより3名,パプアニューギニアより2名,ソロモン諸島より1名(合計6名)
開催地
奈良市ほか
3.国際会議
文化遺産保護に関する専門的な研究の推進や意見交換を行うため,文化遺産保護に携わるアジア太平洋地域の実務担当者が参加する国際会議「アジア太平洋地域における文化遺産保護人材養成の実情と課題」をテーマに,ユネスコ・アジア太平洋地区世界遺産研修研究所との共催で実施。
実施期間
平成29年12月19日(火)~12月21日(木)
会場
ホテルフジタ奈良(奈良市)
4.文化遺産ワークショップ
アジア太平洋地域の文化財保護に携わる研究者等に対して,当該国の実情に即した実践的研修を行うもの。平成29年度はネパールに専門家・職員を派遣し,「文化遺産の写真記録とでデータの管理活用」をテーマに実施。
実施期間
平成29年11月12日(日)~11月22日(水)
開催地
ネパール・カトマンズ
5.文化遺産保護に関わる情報の収集と発信
集団研修に使用したテキストをWeb上で公開したほか,これまでに研修を受講した研修生の中から,各国の文化遺産保護の状況等を報告してもらうことを目的とするインターナショナル・コレスポンデントを任命し,現地通信員による定期報告書を作成する等の事業を実施。