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それと、先ほどの放送局さんが行っている部分としましては、有料で行われているもの、これは、フジテレビさんで行われているものでございますが、月額315円、これはテレビドラマのスピンオフドラマということで、同時並行でサイドストーリーといったものを、実際にそのドラマに出演されている方と、オリジナルで作成をして配信をしていくといったものがいくつか出てきております。一方で、日本テレビさんの方は無料で行っているモデルも出てきているということで、やはり、こちらの方も有料、無料といったモデルが出てきているという状態でございます。
それと、こちらの方はCPが展開しておりますもので、フロントメディアさんがやっているQTVでございますが、こちらの中では、ユーザーさんの方で利用する無料のQTVというサービス、それと、アニメを中心として有料で課金をしていくQTVVideoという2つの方向で現在、配信をしております。ビジネスモデルとしては、最終的には利用者課金といったことにつなげていくというのが1つの方向性になっております。
それと、ケータイ小説といったもので非常に有名かと思うんですが、実は「魔法のiらんど」さん、月間35億PV、利用者としては月に600万人居るといった大きなコミュニティ、ホームページ作成サービスになりますが、実際にケータイ小説はこのサイトの中で無料で読めるんですけど、実際に書店等で販売しますと100万部を超える販売になるということです。非常に若い子たちに人気のあるケータイ小説なのですが、この原作を使って携帯向けに動画を作っていく。これをドコモ、auさんの公式サイトを含めて配信をしていくといったモデルの、「魔法のiらんどTV」といったものが始まっております。すでにケータイ小説を原作にした『恋空』といったものが映画化されておりますのでよくご存じかと思うんですが、実はこれと平行して、実際に携帯のコンテンツ、だいたい1つの話が3分ぐらい。これを1カ月かけて毎日配信をしていくという形で展開をしております。実際に視聴は無料視聴の部分がありますが、基本的には5話ごとぐらいに課金を行って、実際に課金につなげていく。特徴としまして、この中に、番組ごとに主題歌ということで、実際にタイアップした曲を毎回主題歌として流していくということを行っておりますが、この主題歌をダウンロード販売をしていくということです。要するに、番組を見た人がコンテンツに興味を持って、実際にその音楽を利用していくといったことが、特徴として行われているということのようでございます。
そういった点で、番組の中で利用される様々なコンテンツ、例えば、昔からいわれておりますが、主演の方が着られている洋服であったりといったものを購入につなげていく。これまで、テレビで行っていきますと、そこから実際に購入につなげていくという動線が非常に難しかったんですが、携帯ですとワンクリックでそのまま購買につなげていくというのが可能になってきます。そうしますと、こういった番組の中で取り上げられたコンテンツを実際に販売モデルとして展開をしていくというのが、1つの大きなビジネスモデルになってくるのではないかなというふうに思っております。
映画化されました『恋空』自体も携帯ドラマとして、これもテレビと同時並行で進めたようでございます。ただし、実際の話とは別に、テレビドラマで描かれなかったエピソードをドラマ化していくということで、こちらの方も随時、放送に合わせて更新をしていくということが行われております。
それと、先ほどのBeeTVさんと同じで、すでにもうこの携帯ドラマというものがDVD化されておりまして、実際にこれの大きなモデルとしてはレンタルショップ、ここの中での利用というものがものすごく大きくなっているようでございます。実際にこの魔法TVの中で携帯向けに撮影した部分としましては、携帯電話、非常に画面が小さいので、アップ画面といったものが配信をされておりますが、実はDVD向けに引きの映像といったものも撮っておりまして、このDVDの中ではその広角の映像を使ってDVD化している。で、実際にセルと、このレンタルで同時で出しておりますが、非常にレンタルの反応がいいということのようでございます。これも料金形態、あとは視聴するユーザーさんといったものの特徴から、こういったものの携帯からレンタルへという流れが非常に有効なんではないかなというところでございます。
それと、携帯電話の中ですと、コミュニケーションに起因したところですね。ニコニコ動画さん、こちらの方の携帯向け配信といったものも始まっておりまして、PCの方ですと無料会員1,410万人、有料会員50万人ということになっておりますが、モバイルももう400万人に近くなってきているということのようでございます。先ほどの課金システムも含めて、非常に携帯の方が有料モデルとしては大きくなってくるということではないかなというふうに思います。
ここまでが携帯の中の大きくは動画のコンテンツのご紹介といったところになります。実際に動画の配信としては、今の無料から有料へ、PCからモバイルへということで、非常に動画の配信が拡大をしてきているということと、一次コンテンツを携帯電話の中で配信をしていく、その中で新しい収益分配モデルが作られてきているということでございます。ただし、ビジネスモデルとしては携帯電話の中だけで終わるのではなく、最終的にはマルチユースといったところで全体でモデルを構築していくということを今、検討されているということでございます。
それと、通信事業者さんの、先ほどいいましたスペックの問題として動画コンテンツになりますと、非常に大容量になりますので、ここが大きくネックになってきている。来年、2010年からそのドコモさんをはじめとしてLTEという方式が始まります。遅いキャリアさんですと2012年ということになりますので、来年から3年ぐらいで、この3.9世代に移行してくる。ここの間で、携帯電話の動画配信というものが飛躍的に大きくなってくるのではないかなということでございます。
このように動画のビジネスモデルというものは立ち上がっているんですが、先ほどからいいますように、携帯電話の全体のコンテンツとしましては、まだまだ小さな分野になります。これまで、音楽コンテンツをはじめとして、着メロ、着うたといったものに関しましては、音楽の著作権だけで3カ月に1度の報告がもう6,000万件を超えるという状態になっておりまして、ビジネスモデルを作って配信をするというところは技術的にできるのですが、その後の権利処理の仕組み、バックエンドを用意していかないと、非常に問題が大きくなってくるのではないかなというところでございます。着メロと、着うた等、に関するの音楽著作権1つをとっても、現在、モバイルの業界の中で権利処理といったものに、苦労してきております。そこで、これを解決するための手段として、現在、著作権情報集中処理機構といったものを、利用者代表であるNMRCと、あとは権利者団体のJASRACさん等と一緒に設立をしまして、実際のこの権利処理を共同で行っていくの処理システム、「Fluzo(フルゾ)」というふうに読むようでございますが、これを来年の春先に作って実際に運用させていこうということで進めております。
そもそも、利用者と権利者っていうことになりますと、利益が相反するところではありますが、権利処理という点では、非常に共通する部分があるというところでございます。これまでは、CPと権利者団体という形で、それぞれ、非常に多くの会社が同じ権利処理をしなければならないと状況がず発生しております。例えば、1つの権利処理の作業を、例えば100社がありましたら、100回同じ事を行っている。実は、これを報告した権利者団体でも同じ作業をもう1度行ってくる。非常に非効率な作業を行ってきております。コンテンツにID付与がされてデジタル化されてしまえば計算機が全部計算をしてくれるんですが、実は配信をしたコンテンツをID化していくという。要するに、アナログからデジタルへといったところをどうやって行っていくかといったとことが、1つの大きな労力になっております。 |
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