2026年8月28日
仁王さん今までありがとう
~そして青銅器館ではじまります
奈良国立博物館 学芸部 上席研究員 岩井共二
「仏像館において金剛力士像の雄姿をご覧頂けるのは、令和8年9月13日(日)までとなります。」 このニュースを発表したのが、今年の2月のことでした。実は、5年前、金峯山寺の金剛力士像(仁王さん)については、「文化財のトビラ」082に私が「予定では令和10(2028)年度の仁王門修理完了までは、仏像館にいらっしゃいますよ。」と書いてしまったのですが、予定が2年早まってしまいました。
奈良国立博物館 仏像館
この9月14日から1年半ほどの期間、仏像館は中央の3室の屋根修繕(銅板および一部瓦の取替)を中心とした大規模な工事に入り、閉館になります。その工事期間中に仁王さんは金峯山寺にお戻りになります。ふたたび開館するとき(詳細な期日は未定)には仁王さんは、仏像館からいなくなってしまいます。
もうすぐ当館では見られなくなる仁王さんのことをお知らせするため、現在「仁王さん今までありがとう」というポスターやプロモーションビデオを作って広報しています。すでに仏像館でご覧になった方も、この機会に仁王さんの仏像館での雄姿をご覧になってみませんか?
仏像館での展示風景
重要文化財 金剛力士立像
木造 彩色 像高 [阿形]505.8 [吽形]506.2 南北朝時代 延元4年(1339) 康成作
奈良 金峯山寺
さて、9月で仏像館が閉館してしまうと、仏像の展示はなくなってしまうのでしょうか? いやいやそんなことはありません。9月15日からは、しばらく開けていなかった青銅器館2階で、新たな名品展「ナラハク仏像セレクション」を開催いたします。
この展示は、昨年の開館130年にあわせて出された新奈良博宣言にある「豊かな自然・歴史・文化を育んだ「なら」の魅力を広く国内外に発信し、その真価を未来に伝えて行く」ことを目指したものです。館蔵品・寄託品の中から選りすぐった仏像から仏教美術と奈良の歴史をわかりやすく紹介する構成にいたしました。
これまで仏像館で行われてきた名品展「珠玉の仏たち」に比べると小規模で、大きな仏像の展示はありませんが、展示解説を充実させ、よりストーリー性のある展示により、はじめて仏像を見る人にも仏教美術理解の場となることを目指しております。
新たな奈良博の取り組みに、乞うご期待!
国宝 薬師如来坐像 奈良国立博物館
・特別公開 金峯山寺仁王門 金剛力士立像(9月13日(日)まで、場所:仏像館)
・名品展「珠玉の仏たち」(9月13日(日)まで、場所:仏像館)
・名品展「ナラハク仏像セレクション」(9月15日(火)から、場所:青銅器館2階)
奈良国立博物館 仏像館
- 住所
- 奈良県奈良市登大路町50番地
- ホームページ
- お問合せ先
- 050-5542-8600(ハローダイヤル)
- 交通
- 近鉄奈良駅下車徒歩約15分、またはJR奈良駅・近鉄奈良駅から市内循環バス(外回り)「氷室神社・国立博物館」下車すぐ
- 開館日・時間
- 午前9時30分~午後5時
※土曜日は午後7時まで - 休館日
- 毎週月曜日
(ただし月曜日が祝日または休日の場合は開館し、翌平日に休館。連休の場合は連休最終日の翌平日に休館。) - 観覧料
- 一般¥700, 大学生¥350(特別展は別途)
高校生以下および18歳未満の方は無料です(フリースクールなども同様に適用します)。
障害者の方と同数の介護者は無料です(障害者手帳またはミライロID〔スマートフォン向け障害者手帳アプリ〕が必要です)。
※観覧料金の減免について、詳しくはバリアフリー情報をご確認ください。
70才以上の方は無料です(生年月日のわかるものが必要です)。
※仏像館休館中、青銅器館への入場は無料です。
