国際的風評被害対策・日本ブランド再構築等のための取組について

(1)文化庁長官メッセージ発出

文化庁長官から国民の皆様に対し,以下のメッセージを発出しました。

(2)在京大使等を通じたアピール

 各国の文化担当大臣や在京大使等と積極的に面会・会談の機会を設け,復興に向けて力を注ぐ日本の姿や諸分野における我が国の安全性・健全性についての理解を促し,本国に向けて発信していただくよう働きかけを行っています。

[1]全音楽界による音楽会 東日本大震災チャリティ・コンサート(平成23年4月20日 於:サントリーホール)

 クラシックとポップス合わせて500人以上が出演する大規模コンサート(入場無料だが1万円以上の寄附が必要,文化庁は後援)に在京の各国大使ら二十数名を招待し,夕食会を開催。原発事故や自粛ムードが過剰に報道され,一部の大使館が一時的閉鎖や移転をする中,復興のために盛り上がる日本人の元気を大使等を通じて発信。

[2]「空海と密教美術」展(平成23年7月20日~9月25日 於:東京国立博物館)

 弘法大師空海が唐から請来した絵画,仏像,法具,また空海の構想によってつくられた教王護国寺講堂諸像など空海ゆかりの作品,さらに空海の息吹が残る時代に造られた作品を中心に,密教美術の名品を展示する展覧会に各国大使ら十一名を招待しました。大規模展覧会を開催するに支障がないということを身をもって体感していただき,我が国の安全性などを諸外国に発信していただきました。

[3]東日本大震災への国際救援に対する感謝のコンサート~“ありがとう”を音楽に乗せて ~ (平成23年9月27日 於:国際文化会館)

 震災直後に被災地へ救助チームや専門家チームを派遣していただいた国・地域等の代表の方々をお招きし,大谷康子氏(ヴァイオリン)と藤井一興氏(ピアノ)の「音楽」に乗せて感謝の気持ちをお伝えするコンサートを開催されました。文化庁及び外務省が後援しました。23か国の大使をお招きし,会談の機会を設けました。

[4]歌舞伎公演「通し狂言 開幕驚奇復讐譚」(平成23年10月6日 於:国立劇場)

 我が国の伝統芸能である歌舞伎公演に在京大使を招待しました。

[5]Arigato Concert : Our Appreciation to The World!~世界が日本に差しのべた支援の手~(平成23年11月8日 於:サントリーホール)

 東日本大震災への様々な支援と友情に対して,今,あらためて心からの感謝を伝えるべく企画されたコンサートです。当日は各国の在京大使及び国際機関の関係者を招待しました。

[6]各国文化担当大臣や在京大使等との会談

(平成24年)

a 6月1日 ポーランド文化大臣,在京大使
b 7月14日 フランス文化大臣,在京大使 ※大臣表敬に長官が同席
c 8月24日 オーストラリア大使
d 9月2日 イギリス文化大臣
e 9月8日 ドイツ文化大臣 ※長官のドイツ出張時に面会
f 10月19日 スペイン文化大臣,在京大使
g 10月24日 中国文化大臣 ※大臣への表敬訪問に長官が同席
h 11月17日
〜18日
アヴィニョン文化サミット

(平成24年)

i 2月16日 ユネスコ事務局長

(3)海外の若者へのアピール(JAPANECHO.net)

 日本の復興を世界に発信するオピニオンサイト「JAPANECHO.net」において,文化庁長官としてメッセージを発表しています。7月7日の寄稿では,現代の文明観からの転換期とも言える今の日本において,新しい文明を生み出すための議論と実践に参加するよう諸外国の若者に対してアピールしました。
 また,8月10日の寄稿では,「ふくしま総文―第35回全国高等学校総合文化祭―」における高校生の演劇のエピソードを紹介しました。

(参考) http://www.japanecho.net/jp/

(4)世界文明フォーラム(平成24年2月9日)

 アマルティア・セン氏(ハーバード大学教授)をはじめとして,世界的な著名人が参画し,「世代間公正」の実現に向けて,東日本大震災の教訓を踏まえた目指すべき21世紀の世界の姿や文化芸術の果たすべき役割などを議論しました。

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