重要文化財(建造物)の指定について

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文化審議会(会長佐藤(さとう)(まこと))は,令和元年10月18日(金)に開催された同審議会文化財分科会の審議・議決を経て,9件の建造物(新規6件,追加3件)を重要文化財に指定することを文部科学大臣に答申しました。
この結果,官報告示を経て,国宝・重要文化財(建造物)は,2,509件,5,122棟(うち国宝227件,290棟を含む。)となる予定です。

◎今回の答申における主なもの

【重要文化財】
水準原点(すいじゅんげん)東京都千代田区


水準原点は明治24年に設置された我が国の高さの基準である。原点は地下約10メートルの安定地盤から基礎を築き,花崗岩(かこうがん)台石(だいせき)水晶板(すいしょうばん)をはめ込んで表示する。原点を保護する掩蓋(えんがい)は,小規模ながら古典(こてん)様式の記念碑的建築である。全国測量の統一的な基準であり,近代測量史上,価値が高い。


【重要文化財】
神奈川県庁舎(かながわけんちょうしゃ)神奈川県横浜市

神奈川県庁舎は関東大震災の後,昭和3年に建設された。「横浜三塔」のうち,キングの塔として知られる。官公庁舎として,鉄骨鉄筋(てっこつてっきん)コンクリート構造を採用した最初期の例であり,相輪(そうりん)宝形屋根(ほうぎょうやね)を模すなど象徴的な塔をもつ庁舎建築の先駆である。内観は和風を基調とした優れた意匠を見せる。

<担当>文化庁文化財第二課

課長
岡本任弘(内線2873)
課長補佐
田井祐子(内線3025)
調査部門
長尾,井川博文(内線2793)
審議会係
小島,森弓乃(内線3160)

電話:03-5253-4111(代表)

別紙

指定される文化財の概要,答申件数とそれを加えた累計,時代別,種別内訳を記載しています。

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