勝鬨橋

重要文化財

日露戦後の「勝鬨の渡し」に代わる、隅田川を代表する近代橋梁の一つ

勝鬨橋は、昭和15年(1940)に竣工した、東京港と築地・銀座エリアを陸路で結ぶ、我が国最大の可動支間をもつ可動橋です。
日露戦争の旅順攻囲戦後に作られた「勝鬨の渡し」に代わり、隅田川を行き交う船舶の通航にも寄与しました。昭和15年(1940)に月島を舞台に開催予定だった、紀元2600年記念日本万国博覧会の玄関口にもなる予定でした。
昭和前期の日本の国力を示す大規模構造物です。

所蔵:小野田滋

橋が動く独特の景観は、小説や漫画でもしばしば描かれました。
昭和30年(1955)ごろを舞台とした三島由紀夫の小説でも、跳開の様子が描かれています。
「鉄板はせり上って来、両側の鉄の欄干も、これにまたがつてゐた鉄のアーチも、鈍く灯つた電燈を柱につけたまま、大まかにせり上つた。夏雄はこの動きを美しいと思つた。」(三島由紀夫『鏡子の家』より)

所蔵:東京都

勝鬨橋は、今も多くの車両が行き交う交通の大動脈で、歩行者に親しまれる貴重な生活道路でもあります。今後も末永くその魅力と機能を保持していくため、現在、長寿命化工事が行われています。

資料:土木学会(ドボ博)

文化財情報

  • 名称 勝鬨橋
  • 種別 重要文化財(建造物)
  • 指定年月日 平成19年6月18日
  • 所在地 東京都中央区

参考リンク