御堂ビルディングは、第二次世界大戦後、建設需要が飛躍的に伸び、急成長を遂げた建築専業の超大手総合建設業(スーパーゼネコン)の本社社屋です。広い御堂筋沿いの大区画に建つオフィスビルで、超高層時代以前における大阪の都心の景観を牽引しました。
同一形状のアルミフレームの単窓を並べた立面構成と、小口タイル貼の外装は、建築の工業化時代を示しつつも、3色の有田焼のタイルを用いることで温もりある工芸的な表現を実現しています。同様の外観のオフィスビルは各地で建設され、地方都市の景観に大きな影響を与えました。
平成30年(2018)の改修工事では、内部5層に吹抜と階段を設け、端正な外観を保ちながら内部を現代的なオフィス空間に再生しました。BELCA賞(公益社団法人ロングライフビル推進協会)を受賞するなど、大規模オフィスビルの改修事例の好例です。