食文化あふれる国・日本

季節 四季を味わい風情を楽しむ。季節 四季を味わい風情を楽しむ。

春夏秋冬の四季が明確な日本では、それぞれの季節に最もおいしくなる“旬”の食材を大切にしてきました。さらに、出始めの“はしり”、季節の終わりの“名残り”など、繊細な季節の変化を味わいます。

また、日本人は季節の花や葉などで料理を飾り付けし、季節に合った器や調度品を利用して四季の移ろいや自然の美しさを楽しみます。和菓子では、春は桜や菜の花、夏は朝顔や七夕、秋は紅葉や栗、冬は寒椿や水仙など、四季の風情が表現されていて、鮮やかな色や形などで季節の到来を知らせてくれます。味覚だけでなく、視覚でも楽しみ、季節を慈しむ文化が日本にはあるのです。

上段:冬に見られる大根干し/中段左:夏によく食べられるそうめん/中段右:秋をイメージした和菓子/下段:春の棚田に広がる桜