沖縄県003

PLAZA HOUSE SHOPPING CENTER

  • 1954年竣工
  • 設計/ジョーゲン・シャーベック
  • 構造形式/鉄筋コンクリート造 地上1階 鉄筋コンクリートスラブ
  • 用途/商業・事務所建築
  • 所在地/沖縄県沖縄市久保田

■概要
「プラザハウス」は、日本で初めて開業したショッピングセンターである。沖縄県中部の旧コザ市に位置し、かつて米軍司令部が設置されていたこの一帯はライカムと通称されている。米軍人軍属家族の需要に応えて、香港人チャールス・シー・ショーンにより、1954年7月4日のアメリカ独立記念日に開業した。同年12月、敷地内に建てられた別の建物でロージャー・シー・ウィリアムスがプレタポルテ「ロージャース」を開業し、1957年にはこの二つの建物をつなぐ増築が行われれた。開業当初は外国人専用であったが、1966年以降は顧客対象規制が撤廃され、現在は多くの県民や観光客に利用されている。

■建物の特徴
1954年竣工の長方形平面を持つ二つの建物はハの字に配置され、この二つの建物は1957年の増築により小さな店舗を雁行型に配置した細長い建物でつながれた。当初部分、増築部分ともに鉄筋コンクリート造平屋建てで、デンマーク人建築家ヨルン・シャーベックの設計による。建物は、広い駐車場を囲むように配置され、駐車場と道路に面して、強烈な陽射しを和らげる「アマハジ」を思わせる低く深い庇を張り出す。リズミカルなジグザグの形状と深い庇が親しみを感じさせる建物である。

■評価
日本初のショッピングセンターであり、平屋の建物を広い駐車場を囲うように配置して深い庇を設けるデザインは、その後の沖縄のショッピングセンターの規範となった。沖縄に根付いたアメリカ文化を象徴する代表的な建物である。アメリカンミッドセンチュリースタイルを基本としながら、沖縄の気候風土にうまく適応した建物である。当初は外国人専用として営業を始めたが、現在では地域にとけこみ、「月苑飯店」や「ロージャース」など開業当初からの店舗が営業を続けている。

■現在の活用状況
1997年、ロージャースの後ろ側に、地上3階建の商業施設プラザハウスフェアモールが増設された。同年、施設の管理、核店舗の営業にあたっていた関連3者を統合して株式会社プラザハウスが設立され、全体の運営・管理をしている。