沖縄県021

那覇市立城西小学校

  • 1985年竣工
  • 設計/アトリエファイ建築研究所(原広司)
  • 施工/屋比久建設(Ⅰ期工事) 友善組(Ⅱ期工事) 宮平組(Ⅲ期工事)
  • 構造形式/鉄鉄筋コンクリートブロック造 地上2階 沖縄赤瓦・コンクリートスラブ
  • 用途/学校建築
  • 所在地/沖縄県那覇市首里真和志町

■概要
首里城の守礼門に隣接する敷地に立地する。敷地面積17,366㎡、建築面積5,267㎡、延床面積5,991㎡、原広司+アトリエ・ファイ建築研究所が普通教室、図書室、視聴覚室、職員室、給食室などの設計を行い、屋比久建設(Ⅰ期工事)、友善組(Ⅱ期工事)、宮平組(Ⅲ期工事)によって建築工事が行われ、1987年に竣工された。

■建物の特徴
沖縄の集落をイメージした平屋建てで沖縄赤瓦寄棟造りの屋根を、それぞれの部屋に設け、天井にはトップライトと空気抜けの窓が設けられている。壁の少ないオープンスクール形式を採用し、教室、中庭、ワークスペースが一体となった構成となっている。各々の教室の天井を全て異なったデザインにするなど、校内に多様な場所の表情が与えられている。各所に吹抜や階段が設けられ、中庭→廊下→吹抜(階段)→教室→トップライトへの風の抜け道を試みがされているのが見て解る。オープンスクール、吹抜によって何処にいても廻りの気配が感じられるようになってる。いたるところに植栽された高木によって、より集落感が醸し出されている。

■評価
首里城に離接している為、首里城側からの展望時に歴史的景観との調和に配慮しながら、沖縄の伝統的集落や民家配置をイメージした屋根群のデザインとなっている。一方グラウンド側はコンクリート打放の列柱、コンクリート打放の壁、大きな窓から成る近代建築のファザードとなっている。
室内ではトップライトからの自然光や、中庭から教室の換気を取り込みながら亜熱帯雨林特有の日影と通風による快適さをねらった試みがなされた環境設計となっている。外構では周囲に高木を配置し首里城見学者からの目線を遮り、敷地内では多種多様な植栽の種類を配置しより集落感を醸し出している。

■現状
2003年に特別教室棟の改築、2018年に改築部分として残されていた屋内運動場(体育館)、幼稚園、児童クラブの工事が行われた。教室棟は2025年に外壁改修工事が行われている。