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結論からいうと、「技術の発展に抗うことはできない」ということだと思います。今は、著作権、つまり財産権の話だけをしているからいいのですが、クリエーターの側に立つと、著作者人格権の問題とか、さらには著作物にくっついてる個人情報の問題とかを考えると、本当に、著作物の流通だけで考えていていいのかなと思います。
P2Pも、セキュアなP2Pでなければ、著作権だけでなく個人情報の問題なども入ってくるということを考えなければならず、技術的には、やはり個人情報保護レベルの技術と同じような技術を、著作物の流通においても用いられれば、かなり精度の高い技術によってプロテクトできる部分もあるのではないでしょうか。

撮影:小池 良幸
ID:HJPI320100000590 |
そして、それが佐々木さんおっしゃるような、新しいビジネスモデルを構築していくことの足枷・手枷にならないようにするにはどうしたらいいかを考えるという次のステップにいくと思うんですね。
我々ACCSにもセキュリティー技術を持った会員がたくさんいます。もう日夜その技術革新をやっているのですが、それでも情報流出やクラッキングの問題も含めて頭が痛い。本当にみんなで考えて対応していかなきゃならない。新しい技術による著作物の流通を考えるならば、デジタル情報の管理の側面から幅広い視点から議論しなきゃいかんのじゃないかなとも思います。 |