神奈川県026

竹山中央分譲共同住宅3101号棟・3102号棟・3103号棟・スーパーマーケット施設

  • 1972年竣工
  • 設計/群建築研究所
  • 施工/鹿島建設
  • 構造形式/鉄骨鉄筋コンクリート造6階建、陸屋根
  • 用途/住居建築
  • 所在地/神奈川県横浜市緑区

竹山団地センター施設は、神奈川県住宅供給公社によって大規模開発された竹山団地の中心施設として1972(昭和47)年に竣工した。当初敷地自体は約半分の計画であったが、その後センター地区を含む敷地が買収された際に、このセンター地区を魅力的な団地の中心施設とするべく、緒形昭義の群建築研究所に設計が依頼された。この計画では既存の地形が谷戸・里山であった事から、中央に雨水の調整機能も兼ねた人工池を配置し、その周囲に2階建ての人工地盤をL字型に囲むように人工池と一体的に造り、その上に3棟の4階建ての集合住宅を載せた複合建築として実施された。建物は3棟の集合住宅棟の他に2階建てのスーパーマーケットが人工池に面する人工地盤の中に設けられた。住棟の下の人工地盤内部には、銀行・郵便局・集会場・個別店舗が配置され、池の周りの遊歩道を巡る散策ルートの一部に組み込まれている。池の北側のスーパーマーケットの入った人工地盤の屋上には、道路レベルに合わせて駐車場が設けられ、視線が人工池とその先の里山の風景に抜ける様になっている。この人工池の水辺空間と建物の空間スケールは、竹山団地の他の住棟配置と比べ、良好で特徴的な空間となっている。