神奈川県028

旧横浜市教育文化センター

  • 1974年竣工
  • 設計/前川國男建築設計事務所
  • 施工/フジタ工業
  • 構造形式/鉄骨鉄筋コンクリート造地上11階地下2階建、陸屋根、塔屋2階付
  • 用途/文化施設
  • 所在地/神奈川県横浜市中区

横浜市関内駅周辺の都市計画に重要な軸を形成する大通公園に面し、同時にJR京浜東北線関内駅を挟んで横浜市庁舎と向き合う位置に建つ、横浜市の教育・文化複合施設である。コンクリート打ち放し仕上げと打ち込みレンガタイルの対比による抑制の効いたファサードデザインや原色を用いた内装など、1970年代の前川國男の作品としての特徴を多く備えている。この建物の特徴は、教育文化ホールや市民ギャラリーなど不特定多数多数の市民に開かれた教育文化施設を1階から3階の低層部にまとめ、その上の階に教員の研修施設を置くなど多様な教育・文化プログラムの配置をそれが立地する都市との関係を重視して決定していることである。1996(平成8)年の耐震診断で倒壊の危険性が指摘され、2013(平成25)年3月末をもって完全閉館した。今後、数年内に解体される予定である。

受賞歴等/神奈川県建築コンクール最優秀賞