(4)文化芸術の次世代への確実な継承

 有形及び無形の文化財は,我が国の歴史や文化を正しく理解するためになくてはならないものであると同時に,将来の文化の向上・発展の基礎となるものであり,このような国民的財産である文化財について,点としての保存・活用のみならず,線又は面として総合的な保存・活用を図ることは極めて重要である。また,文化芸術の作品,資料等は,次代の文化芸術創造の基盤であるにもかかわらず,計画的・体系的な収集・保存が進んでおらず,劣化・散逸や海外流出の危機にある。これらを踏まえ,文化芸術を次世代へ確実に継承するため,文化財の保存・活用や文化芸術の作品,資料等の収集・保存(アーカイブ)に関し,調査研究機能を充実するとともに,以下の取組を進める。


  • ◆ 文化財の修理や防災対策を計画的に進める。
  • ◆ 文化財の公開・活用を一層進める。
  • ◆ 文化芸術分野のアーカイブ構築を着実に進めるとともに,その積極的な活用策を検討する。そのため,作品,資料等の所在情報の収集や所蔵作品の目録(資料台帳)の整備が可能な分野から早急に着手する。
ページの先頭に移動