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平成30年5月4日
今般,我が国が世界文化遺産へ推薦を行っている「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」について,ユネスコ世界遺産委員会の諮問機関であるイコモスによる評価結果がユネスコ世界遺産センターから通知されました。
1.イコモスの評価結果
「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」については,「記載」が適当との勧告がなされた。(詳細は別添参照)
(参考1)諮問機関による評価結果の4つの区分
- 1)記載(Inscription):
- 世界遺産一覧表に記載するもの。
- 2)情報照会(Referral):
- 追加情報の提出を求めた上で次回以降に再審議するもの。
- 3)記載延期(Deferral):
- より綿密な調査や推薦書の本質的な改定が必要なもの。推薦書の再提出後,約1年半をかけて再度諮問機関の審査を受ける必要がある。
- 4)不記載(Not to inscribe):
- 記載にふさわしくないもの。(世界遺産委員会で不記載決議となった場合,例外的な場合を除き再推薦は不可。)
(参考2)イコモス(国際記念物遺跡会議)
ICOMOS (International Council on Monuments and Sites)。文化財の保存,修復,再生などを行う国際非政府間組織(NGO)。本拠地はパリ。1964年設立。
2.今後の予定
第42回世界遺産委員会(平成30年6月24日~7月4日,於:バーレーン)において,イコモスの勧告を踏まえ,世界遺産一覧表への記載の可否が決定される。
なお,世界遺産委員会による決議は,諮問機関の勧告と同じ「記載」,「情報照会」,「記載延期」,「不記載」の4区分である。
<担当>文化庁文化財部記念物課
- 課長
- 大西啓介
- 世界文化遺産室長
- 渡辺栄二
- 文化財調査官
- 鈴木地平
- 世界文化遺産推薦係長
- 坂本真樹
電話:03-5253-4111(代表)(内線2877)

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