重要文化財(建造物)の指定について

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平成30年5月18日

文化審議会(会長佐藤(さとう)(まこと))は,平成30年5月18日(金)に開催された同審議会文化財分科会の審議・議決を経て,10件の建造物(新規9件,追加1件)を重要文化財に指定することを文部科学大臣に答申しました。
この結果,官報告示を経て,国宝・重要文化財(建造物)は,2,489件,4,998棟(うち国宝225件,284棟を含む。)となる予定です。

◎今回の答申における主なもの

【重要文化財】
遠山家住宅(とおやまけじゅうたく)埼玉県比企(ひき)川島町(かわじままち)


旧遠山家住宅は,茅葺(かやぶき)屋根の東棟(ひがしむね)迎賓(げいひん)用の中棟(なかむね)数寄屋(すきや)意匠の西棟(にしむね)という異なる趣向の3棟が連立して中核をなしている。いずれも,吟味された良材と卓越した建築技術を駆使し,伝統を重視しながら近代的手法を巧妙に融合させている。昭和戦前期における極めて上質な和風住宅である。


【重要文化財】
川上家別邸(かわかみけべってい)岐阜県各務原市(かかみがはらし)

女優として活躍した川上貞奴(かわかみさだやっこ)が木曽川に面する景勝地に建てた別邸である。貞奴の滞在や接客のための部屋を眺望などに配慮して巧みに配置し,部屋ごとに様々な意匠を使い分けて,変化に富んだ外観と豪奢(ごうしゃ)な室内空間を創出している。


【重要文化財】
高座神社本殿(たかくらじんじゃほんでん)兵庫県丹波市(たんばし)


高座神社本殿は丹波(たんば)地方で最大級の規模を有する近世神社本殿で,向拝(ごはい)の形式や細部意匠に当地方の神社建築の特徴が認められる。また独自の平面や屋根形式,巧緻(こうち)な組物などに豊かな創意と高い技量が認められ,顕著な地方的特色と意匠的独創性を備えている。


<担当>文化庁文化財部参事官(建造物担当)

参事官
豊城浩行(内線2790)
参事官補佐
濱田泰栄(内線2791)
調査部門
武内正和,大石崇史,坂本(内線2793)
登録係
栗田直人(内線2738)

電話:03-5253-4111(代表),03-6734-2792(直通)

別紙

指定される文化財の概要,答申件数とそれを加えた累計,時代別,種別内訳を記載しています。

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