「ふるさと文化財の森」の設定について

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平成31年3月15日

文化庁では,ふるさと文化財の森システム推進事業の一環として,新たに4か所の「ふるさと文化財の森」を設定することに決定しましたので,お知らせします。

1.設定書の交付式

  • 日時:平成31年3月20日(水)11:30~12:00
  • 場所:文化庁長官室(旧文部省庁舎5階)

2.今回の設定地一覧

  材種 名称 所在地 所有者 範囲
1 (かや)
(ススキ)
みなかみ町藤原上ノ原(ふじわらうえのはら)茅場 群馬県利根郡みなかみ町藤原字上ノ原 みなかみ町 9.7ha
2 檜皮(ひわだ)
木材
(ヒノキ,スギ)
秩父市市有林(とちもと)市有林 埼玉県秩父市大滝(おおたき) 秩父市 25.6ha
60.2ha
3 檜皮(ひわだ) 乾徳禅寺(けんとくぜんじ)境内林 滋賀県東近江市五個荘川並町(ごかしょうかわなみちょう) 宗教法人
乾徳寺
8.6ha
4 檜皮(ひわだ) 日向大神宮(ひむかいだいじんぐう)境内林 京都府京都市山科区日ノ岡一切経谷町(ひのおかいっさいきょうだにちょう),日ノ岡夷谷町(えびすだにちょう) 宗教法人
日向大神宮
7.2ha

3.「ふるさと文化財の森」の設定の概要

国宝や重要文化財などの文化財建造物を修理し,後世に伝えていくためには,木材や檜皮(ひわだ)(かや),漆などの資材の確保と,これに関する技能者を育成することが必要です。

このため,文化庁では,文化財建造物の修理に必要な資材のモデル供給林及び研修林となる「ふるさと文化財の森」を設定しています。また,この「ふるさと文化財の森」は,修理用資材を通じて文化財保護への理解を深めることも目的としています。

今回,文化庁では,この趣旨に賛同いただいた所有者等の申請に基づき,平成31年3月20日付けで新たに4か所の「ふるさと文化財の森」を設定します。

1の茅(ススキ)は,古来より種類と地域を問わず建造物の屋根葺材として利用されてきたもので,当該茅場は群馬県初の設定となります。

2,3,4の檜皮は,古代から社寺を中心とする建築に用いられてきた代表的な屋根葺材料の一つです。檜の立木から採取し長方形に整形した皮を何枚も積み重ねて葺くことによって,優美な曲線の屋根を形づくります。

2の木材(ヒノキ,スギ)は,それぞれの性質にあった箇所に組み合わせて使用しており,径の大きな材や目の詰まった良質な材料が必要とされています。

これによって,「ふるさと文化財の森」は合計80か所となります。

4.参考資料

  • (1)今回の設定地
  • (2)ふるさと文化財の森システム推進事業について
  • (3)文化財建造物の修理について
  • (4)これまでの「ふるさと文化財の森」設定地一覧

<担当>文化庁文化資源活用課

課長
小林万里子(内線2859)
課長補佐
川島美奈子(内線4837)
修理指導部門
上野,黒坂,佐藤(内線2796)
電話:
03-5253-4111(代表)
03-6734-3155(直通)

別紙

今回新たに「ふるさと文化財の森」に設定された4か所の写真の掲載,及び場所を図示しています。

ふるさと文化財の森システム推進事業の概要を図示しています。(文字読み取り不可)

文化財建造物の修理の必要性や方法について記載しています。(文字読み取り不可)

平成30年3月23日時点の「ふるさと文化財の森」設定地76件の一覧です。

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