国宝・重要文化財(建造物)の指定について

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文化審議会(会長佐藤(さとう)(まこと))は,令和元年5月17日(金)に開催された同審議会文化財分科会の審議・議決を経て,1件の建造物(新規1件)を国宝に,8件の建造物(新規6件,追加2件)を重要文化財に指定することを文部科学大臣に答申しました。
この結果,官報告示を経て,国宝・重要文化財(建造物)は,2,503件,5,083棟(うち国宝227件,290棟を含む。)となる予定です。

◎今回の答申における主なもの

【国宝】
(かい)()学校(がっこう)校舎(こうしゃ)長野県松本市(まつもとし)


旧開智学校校舎は明治9年に建設された。漆喰(しっくい)(ぬり)の外壁を持つ2階建の屋根上に八角形の塔を載せる姿は,洋風を基調としつつ和風の伝統意匠を織り交ぜて,()洋風(ようふう)建築(けんちく)の特質を濃厚に表す。内部には級別の教室や広い講堂を備え,学校建築として先駆的な計画性を示している。近代の学校建築として初めての国宝指定となる。


【重要文化財】
(しん)(しゅう)(ほん)(びょう)(ひがし)(ほん)(がん)()京都府京都市

真宗本廟東本願寺の伽藍は幕末の大火で焼失した後に再興された。()(えい)(どう)は17世紀中葉以来の規模と形式を継承し,伝統木造建築として我が国最大の平面規模をもつ。これと並び立つ()()()(どう)は荘厳な内部空間を備える。御影堂門は我が国最大級の二重門である。近世以来の伝統木造建築技術による比類ない規模と高い格式を備えた近代の寺院建築群として高い価値を有する。

<担当>文化庁文化財第二課

課長
大野彰子(内線2873)
課長補佐
田井祐子(内線3025)
調査部門
長尾,井川博文(内線2793)
審議会係
小島,森弓乃(内線3160)

電話:03-5253-4111(代表)

別紙

指定される文化財の概要,答申件数とそれを加えた累計,時代別,種別内訳を記載しています。

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