印刷版(246.5KB)
令和3年3月31日
文化庁は,「生活者としての外国人」のための日本語教室空白地域解消推進事業の一環として,外国人が生活場面に応じた日本語を学習できるICTを活用した教材を開発・提供しています。今回,その教材に言語と場面を追加して公開しました。
記
1.目的
我が国の在留外国人は約288万人(令和2年6月末)となっており,増加傾向にあります。このように,日本語教育に対するニーズが高まっていますが,地域によっては「生活者としての外国人」対象の日本語教室がない市区町村(以下「空白地域」という。)が多数あります。そのため,空白地域に住む外国人を対象として,生活に必要な日本語の学習機会を提供することを目的として,ICTを活用した日本語学習教材の開発・提供を行っています。今回は,これまでのサイトに,新たな言語と場面を追加し,より多くの外国人に活用していただき,生活場面の日本語を学べるように充実しました。
2.概要
- (1)追加言語(4言語)
- インドネシア語,フィリピノ語,ネパール語,クメール語(カンボジア語)
- ※これまでの6言語に追加し,アジアの言語を新たに4言語翻訳し導入しました。
- (2)追加場面
- これまで運営してきた18場面に,さらに10場面(銀行,クリーニング,買い物(返品・交換等))を加え内容を充実させました。このことによってさらに約500のことばや,約30の文型が学べるようになりました。
【参考】
- 「生活者としての外国人」のための日本語学習サイト
- 「つながるひろがる にほんごでのくらし」
- ○内容
- 日本語を初めて学ぶ外国人を想定し,身近な生活の場面で使用する日本語の学習が可能となるよう,動画中心の日本語学習教材として設計。また,地域の日本語教室等での学習教材としても活用可能。
- ○対象国内に在住する外国人等
- ○提供言語
- 10言語 英語,中国語(簡体字),ポルトガル語,スペイン語,ベトナム語,日本語に加え,インドネシア語,フィリピノ語,ネパール語,クメール語(カンボジア語)を追加。
- ○その他
- ・無料/登録不要。パソコンの他,スマートフォン表示にも対応。
- ・外国人や日本語の指導者が本サイトを活用しやすいように「使い方ガイドブック」や,広報ツールとしてパンフレットや宣伝用動画も併せて公開。
- 本サイトの広報ツールURL https://tsunagarujp.bunka.go.jp/
- ※本サイトは,文化庁の「生活者としての外国人」のための日本語教室空白地域解消推進事業の一環として,凸版印刷株式会社に委託して開発・運営するものです。
<担当>文化庁国語課
地域日本語教育推進室 室長補佐津田
専門職北村
日本語教育指導・普及係長鈴木
電話:03-5253-4111(内線4895,2839)
FAX:03-6734-3818
E-Mail:nihongo@mext.go.jp
PDF形式を御覧いただくためには,Adobe Readerが必要となります。
お持ちでない方は,こちらからダウンロードしてください。