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令和6年6月6日
我が国が世界遺産へ推薦している「佐渡島の金山」について、世界遺産委員会の諮問機関である国際記念物遺跡会議(イコモス)による評価結果が通知され、その具体的な内容を整理しましたのでお知らせします。併せて、評価結果に対する文部科学大臣の談話をお伝えします。
1.イコモスの評価結果
○「佐渡島の金山」について、世界遺産登録を考慮するに値する価値があることは認められた。
○その上で、イコモスからは「情報照会」という勧告がなされた(詳細は別添参照)。
○政府としては、本年7月にインドで開催される世界遺産委員会において「記載」決議とすべく対応。
(参考1)国際記念物遺跡会議(イコモス)
ICOMOS(International Council on Monuments and Sites)。文化遺産の保存・修復等を行う国際非政府組織(NGO)。1965 年設立、本部パリ。
(参考2)イコモス勧告の4つの区分
- 記 載:
- 世界遺産一覧表に記載。
- 情報照会:
- 追加情報の提出を求めた上で、翌年の委員会以降の審議に回す。
- 記載延期:
- より綿密な調査や推薦書の本質的な改定を行い、推薦書の再提出が必要。
- 不 記 載:
- 世界遺産一覧表に不記載。
(参考3)昨年の世界遺産委員会における「情報照会」勧告となった資産の決議結果
昨年の世界遺産委員会において「情報照会」勧告を受けた文化遺産6件は、全て昨年の世界遺産委員会において「記載」決議となった。
2.文部科学大臣談話
○「佐渡島の金山」に係るイコモス評価結果に対する文部科学大臣の談話を公表(別添参照)。
3.今後の予定
○第46回世界遺産委員会(令和6年7月21日~31日、インド・ニューデリー)において、上記イコモスの評価結果を踏まえ、最終的に世界遺産への登録の可否が決定される予定。
<担当>文化庁文化資源活用課
- 文化遺産国際協力室長
- 大川 晃平
- 主任文化財調査官
- 西 和彦
- 世界文化遺産推薦係長
- 中谷 一穂
電 話:03-5253-4111(代表)内線5091、2877
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