文化審議会の答申(国宝・重要文化財(建造物)の指定)

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令和7年5月16日

文化審議会(会長島谷しまたに弘幸ひろゆき)は、令和7年5月16日(金)に開催された同審議会文化財分科会の審議・議決を経て、1件の建造物を国宝に、8件の建造物を重要文化財に新規に指定することを文部科学大臣に答申しました。

この結果、官報告示を経て、国宝・重要文化財(建造物)は、2,597件、5,569棟(うち国宝233件、303棟を含む。)となる予定です。

◎今回の答申における主なもの

【国宝】 琵琶びわ疏水そすい施設しせつ 第一隧だいいちずいどうほか3所1基滋賀県大津市、京都府京都市

琵琶湖の湖水を京都へ疏通し、舟運しゅううん灌漑かんがい、防火、発電、水道といった多岐の機能を果たす長大な人工運河の構成施設。西洋技術の習得過程にあった明治中期において、当時の土木技術の粋を集めて築かれ、世界的に高い評価を得た類いまれなる構造物であり、明治日本における都市基盤施設の金字塔。自然と人工、伝統と近代の景観が織りなす京都の比類ない風致を育んだ琵琶湖疏水の代表遺構であり、文化史的意義も極めて深い。また、近代の土木構造物としては、初めての国宝となる。

【重要文化財】太陽たいようとう 1基大阪府吹田すいた

昭和45年に開催された大阪万博のテーマ展示施設。岡本太郎によるデザインを忠実に具現化するため、一流の学者や設計者、施工者が当時最先端の技術を結集し、巨大かつ特異な形状の構造物を実現した。高度経済成長期の日本を象徴した大阪万博の記念碑となる貴重なレガシー。

<担当> 文化庁文化財第二課 電話:075-451-4111(代表)

課長
田中禎彦
課長補佐
上田和輝
調査部門
岡本公秀、番 光(内線9773)
審議会係
今村結記、市橋 弥生(内線9756)

別紙

指定される文化財の概要、答申件数とそれを加えた累計、時代別、種別内訳を記載しています。

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