本基本方針の実施に伴う,2020年までの成果目標と成果指標を以下のように定める。
成果目標:国民の誇りとして「文化・芸術」が広く挙げられている。
成果指標:約6割の国民が日本の誇りとして「文化・芸術」を挙げることを目指す。
・内閣府「社会意識に関する世論調査〔2014年1月〕」で,我が国の誇りとして,「すぐれた文化や芸術」と回答した国民の割合は50.5%。
(考え方:2008年の調査では,44.9%であり,6年間で5.6%上昇。その1.5倍程度の伸びを目標とする。)
成果目標:地域の文化的環境に対して満足する国民の割合が上昇している。
成果指標:約6割の国民が地域の文化的環境に満足すると回答することを目指す。
・住んでいる地域の文化的環境(鑑賞機会,創作・参加機会,文化財や伝統的まちなみの保存・整備等)に対して満足していると回答した国民の割合は,52.1%。(内閣府「文化に関する世論調査」〔2009年11月〕)
(考え方:2009年以前に同様の調査はないが,上記の国民の誇りの調査の伸びと同等を目指す。)
成果目標:寄附文化が醸成されている。
成果指標:国民の寄付活動を行う割合が倍増(約20%)することを目指す。
・過去1年間に文化芸術活動に関する寄附を行った割合は9.1%。(内閣府「文化に関する世論調査」〔2009年11月〕)
(考え方:我が国の寄付活動を行う割合が,諸外国と比較し特に少ないため,倍増という目標を掲げる。)
成果目標:文化芸術の鑑賞活動や創作活動等が広がっている。
成果指標:鑑賞活動をする者の割合が約80%まで上昇,鑑賞以外の文化芸術活動をする者の割合が約40%まで増加することを目指す。
・ホール,劇場,美術館及び博物館等で直近1年間に鑑賞活動をしたことがある者は,62.8%。(内閣府「文化に関する世論調査」〔2009年11月〕)
(考え方:2003年の調査では,50.9%であり,6年間で11.9%上昇。その1.5倍程度の伸びを目標とする。)
・直近1年間に,鑑賞を除く文化芸術活動をしたことがある者の割合は23.7%。(内閣府「文化に関する世論調査」
〔2009年11月〕)
(考え方:値が少ないため倍増を目指す。)
成果目標:世界の人々が日本文化の魅力を求めて訪日したり,情報にアクセスしたりする状況を創り出す。
成果指標:
(1)訪日外国人旅行者数2000万人を目指す。
(2)海外発信サイト(文化遺産オンライン)への訪問回数が200万回/年となることを目指す。(平成23年度現在で101万回)
(3)日本の魅力を地域から発信する役目を果たす外国人を増やすため,在留外国人のうち,日本語学習者の割合を10%(現在の約1.5倍)とすることを目指す。(2012年は7%)