我が国のメディア芸術は,優れた文化的価値を有しており,世界的にも高く評価され,我が国のソフトパワーとして国内外から注目を集めている。メディア芸術の振興は,我が国の文化芸術振興はもとより,コンテンツ産業や観光の振興等にも大きな効果を発揮するものであることを踏まえ,次の施策を講ずる。
- 文化庁メディア芸術祭の一層の充実を図るとともに,関連イベントとの連携を推進する。また,我が国の優れたメディア芸術を積極的に諸外国へ発信する。
- メディア芸術に関する貴重な作品や関連資料等について,所在情報等のデータベースの整備や,作品のデジタルアーカイブ化等を支援するとともに,文化施設,大学等の連携・協力により実施する共同事業を推進する。
- 大学や製作現場等と連携しながら若手クリエーターに専門的研修や作品発表の場を提供することにより,次代を担う優れた人材を育成する。
- 日本映画・映像作品の水準向上を図るため,国際的な評価の高まりを踏まえながら,その製作環境の整備,国内外への発信や人材育成,国際共同製作に対する支援,東京国立近代美術館フィルムセンターにおける映画・映像作品の収集・保管等を推進する。