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人を育てるということが第1テーマになると思うが,映画を作る人だけでなく観る人も育てなければならない。また,育てるだけではだめで,その人たちが活躍できる場所を整備しなければならない。そしてそれを保存していく体制が重要である。この分科会の分け方は賛成できるが,これらのテーマは全て相互に関係があるということを忘れるべきではない。 |
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我が国の実際の映画の利用をみると,ビデオ等の二次利用の比率が大きくなっている。今までも映画製作費の50%はビデオで回収している。映画振興において,他のメディアへの進出を考えることも重要。興行をテーマとする分科会で二次利用・三次利用についても考えていくべき。 |
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各委員が共に賛同できる点を提言化していくことが大事。こういった懇談会は討論に時間を費やすだけで,現実の成果がなく終わってしまうことが多いので,各分科会でしっかりとしたたたき台となる報告を作り,実のあるものにするべきである。 |
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今回は国会の映画振興議員連盟に属する議員の方もこの懇談会に対して興味を持っていて,議員立法を作ることも辞さないといった感じである。実現されるかどうかは別として,こうあるべきだという姿をしっかり残すべきである。 |
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これまでの懇談会で映画に関する問題点が多角的に見えてきたが厳しい財務状況の中では,国民に映画を特に取り出して振興策を考えなくてはならない理由を説明するための哲学と具体的ターゲットが必要。昭和63年の懇談会ではフィルムセンターに関する問題が多く出てきて,その後実際に新しく現在のフィルムセンターが設置されるまでに至った。そういう意味で大成功だったと思う。今回も前回の懇談会のように論点を絞って,成果を残すべきである。 |
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確かに提言をまとめる際には,しっかりとした哲学と文化論が必要である。 |
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映画を個人で観る機会はむしろ増えてきているが,映画館で観る機会が減ってきている。CDで音楽を聴くのとコンサートで実際に聴くのと違うように,一人の食事とレストランでの食事が違うように,個人の場でなく,みんなで映画館で映画を観る機会を増やしていくことが映画振興になる。映画祭はそのために作ったものである。みんなで観るからみんなの共同体験になる。これが映画の役割。
また,こういった会議では時間が限られているので,事務局の方が委員のところに来て,意見の聞き取りをすることも考えて欲しい。 |
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良質な映画を作って満足してもらう必要があるが,そのためには疲弊しきっている設備を整えなければならない。 |
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テーマ1からテーマ4までをそれぞれ,第1分科会のテーマから第4分科会のテーマとすることとなったと考える。各委員にはどの分科会に参加するかの回答と,各分科会の詳細についての提案を事務局に早めにいただきたい。分科会は9月から10月の2ヶ月に集中して開催することとなるが,その日程については,後日連絡を差し上げたい。また,分科会と同時に国内外の主な映画撮影所に関する調査を9月から10月にかけて行うので,その報告を次回行いたい。 |