資料4

資料4

美術館・博物館関係者からの要望について

○ 日本学術会議

「博物館の危機をのりこえるために」(平成19年5月24日)(抄)

3 国立博物館に関わる新たな公的制度にむけて

(3)国家補償制度の導入

 評価額の高価な海外の学術・芸術・文化資料を借用してそれらの紹介を行う場合には保険が必要である。この保険に相当する部分を国が補償するのが国家補償制度(National Indemmity)である。国家補償制度は,海外の先進的博物館ではすでに導入されており,これによって真に貴重な資料等を借用することが可能となる。我が国もこれを導入する必要がある。国家補償制度の導入には,現状の評価制度項目に加えて,建物の耐震牲などの安全性,展示空間に関する温湿度などの環境条件,展示資料に関する防犯措置が適切に確保され,保存修復に関する方針とその実施状況が適切であることが必須である。また,国家補償制度が導入された場合生じる保険金相当の経費節減額の一部を博物館協議会のような組織運営のために活用し,博物館の質的向上をはかることが望ましい。

○ 全国美術館会議

「今後の美術館の活動の発展のために」(平成20年3月10日)(抄)

6 最近の保険料の高騰が,海外の優れた作品の借用や国内美術館間の作品の貸借に影響を与えている状況にかんがみ,早急に国家補償制度が実現されるよう国における検討を要望する。

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