(5)文化芸術の観光振興,地域振興等への活用

 我が国には,各地域に多様で豊かな文化が存在し,その厚みが日本文化全体の豊かさの基盤を成している。こうした文化芸術資源を活用して各地域で観光振興,地域振興,産業振興等の取組が行われているが,各地域にはいまだ生かし切れていない文化芸術資源が少なくない。また,過疎化,少子高齢化による地域社会の衰退等によって,これらを十分に生かすことがままならない地域も数多く見られる。これらを踏まえ,文化芸術の価値を観光振興,地域振興,産業振興等に更に活用することができるよう,関係省庁による連携の下,以下の取組を進める。


  • ◆ 文化財建造物,史跡,博物館や各地に所在する文化芸術資源を,その価値を適切に継承しつつ,観光振興,地域振興等に活用するための取組を進める。
  • ◆ 地域の文化芸術資源の発掘・活用に関し,創造都市の取組等新たな創造拠点の形成を支援するとともに,地方芸術祭,アーティスト・イン・レジデンス等による地域文化の振興を奨励する。
  • ◆ 文化芸術活動の成果を創造産業や観光関連産業に結び付ける取組を進める。
  • ◆ 「くらしの文化」の振興に着手し,地域に根ざした身近な文化芸術資源を掘り起こす。
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