10月6日は「登録の日」です。これは,登録有形文化財(建造物)の登録が5千件を突破し,また,美術工芸品や民俗文化財等の分野にも文化財登録制度が導入されたことを記念して,平成17年に定めたものです。
また,近代化遺産の所在する地方公共団体を中心とした全国組織である「全国近代化遺産活用連絡協議会」(略称・全近)は,工部省(鉄道,造船,鉱山,製鉄,電信等の事業を行った明治初期の中央官庁)の設立日である10月20日を「近代化遺産の日」と定めています。
近代化遺産とは,幕末から第2次世界大戦期までの間に建設され,我が国の近代化に貢献した産業・交通・土木に係る建造物です。普段何気なく利用している近代の駅舎や橋梁,公共施設,地場産業の発展の礎となった町工場等,我々の生活に身近な存在であり,また,近年は,新たな観光資源,魅力的なまちづくりや伝統産業の振興の寄りどころとして,急速に社会的関心を集めています。
毎年,「登録の日」及び「近代化遺産の日」を含む10月1日から11月30日頃に,「近代化遺産全国一斉公開」として,全国各地で重要文化財や登録有形文化財を含む近代化遺産等を一斉公開するとともに,近代化遺産等の価値や魅力を広く伝えるためのシンポジウムや展覧会等を実施します。
過去の一斉公開事業の様子
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旧富岡製糸場(群馬県富岡市)
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駒沢給水塔(東京都世田谷区)
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旧呉鎮守府司令長官官舎での演奏会
(広島県呉市)