概要等
国宝・重要文化財建造物の修理にあたっては、在来と同品種、同品質の資材を確保することが必要不可欠です。しかしながら、社会経済の変化により、年を追うごとに修理用資材の地域における安定的な供給は困難な状況となっています。
この状況を改善するためには、国宝・重要文化財建造物の保存修理用資材の長期的な需要の予測調査を実施し、関係省庁と情報の共有及び連携をすることで、国産良質材の地域における安定的な供給体制の構築を図る必要があります。
本調査は、文化財建造物の保存のために必要な原材料のうち山野から供給される木材(特に大径材、高品位材等、市場からの調達が困難なもの)、檜皮、茅等の植物性資材について、国宝・重要文化財建造物における使用量を算出するとともに、各建造物の修理周期の検討を通じて、資材の長期需要量を予測することを目的としました。
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