世界文化遺産の遺産影響評価にかかる参考指針

近年の世界遺産委員会では,世界遺産の資産範囲,緩衝地帯及びその周辺において事業が計画された際にその影響を評価する「遺産影響評価(Heritage Impact Assessment:HIA)」の実施を求められる事例が増えています。遺産影響評価の考え方や方法は,これまで2011年に世界遺産委員会の諮問機関であるイコモスによってガイダンス文書が公表されていましたが,2022年にその改訂版として,ユネスコ世界遺産センターとイコモス,イクロム,IUCN により「世界遺産の文脈における影響評価のためのガイダンス及びツールキット」が公表されています。

国内の各世界遺産において,遺産影響評価を実施していく上での一定の共通理解が得られるよう,その手順・手法等の基本的な考え方について整理するため,文化庁は平成30年度に委託事業(独立行政法人国立文化財機構東京文化財研究所「世界文化遺産の遺産影響評価に関する調査研究」)を実施し,参考指針をとりまとめました。

遺産影響評価の方法は,各資産の価値や特性に基づき整理することが必要であり,さらに各種事業の規模・内容等の実情に応じて個別具体的な対応が求められます。各資産を管理する地方自治体において,それぞれの特性等に応じた遺産影響評価の手順・手法等を整理していくにあたり,参照して頂けると幸いです。

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