第35回ユネスコ世界遺産委員会の決議に基づく勧告に対する回答

平成23年6月にフランスのパリで開催された第35回ユネスコ世界遺産委員会において,「古都奈良の文化財」について以下の決議(抜粋・仮訳)がなされました。


○ 締約国が遷都祭に関連する仮設物を全て撤去してはおらず,恒常的な来訪者用施設の建設までは一部を残す事を計画していることを確認(note)するとともに,世界遺産委員会が既に要請したように,急ぎ全ての仮設物の撤去を進めるよう主張する(urge)。


○ 作業指針第172項に則り,助言機関の評価を受けるために,締約国が世界遺産センターに対して(以下を)提出するよう要請(request)する。


  • a) 仮設及び常設の来訪者用施設についての計画
  • b) 地下水位監視システムの確立,リスク低減のための計画,大和北道路建設の計画に関する詳細な進捗状況(報告)
  • c) 全ての復元計画が許可(approve)される前に,詳細計画及び復元の基礎となる証拠を含む,奈良平城宮跡における廻廊の復元計画の妥当性の包括的な説明

○ 締約国に対し,2013年2月1日までに,上記への回答と資産の保全状況についての最新の報告を世界遺産センターに提出することも要請(request)する。


本件について期限までに回答を提出したところ,平成25年6月にカンボジアのプノンペンで開催された第37回ユネスコ世界遺産委員会では本件に関する議論及び決議はありませんでした。


第35回ユネスコ世界遺産委員会の決議に基づく勧告に対する回答 (10MB)

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