第9回日韓著作権フォーラムについて

文化庁は,平成29年12月4日(月),「第9回日韓著作権フォーラム」を開催しました。(共催:韓国文化体育観光部,協力:公益社団法人著作権情報センター(CRIC)・韓国著作権員会)当日は,韓国からの参加者を含む著作権関係者等約100名が参加しました。

本フォーラムは,覚書に基づき,毎年日韓が交互に開催しているもので,第9回となる今回は,「著作権保護強化のための教育,普及啓発」をテーマに開催しました。

セッション1では,韓国文化体育観光部より「韓国の著作権制度における最近の動向」として,公の演奏権の適用範囲の拡大や公共団体が作成した著作物の利用拡大など最新の著作権をめぐる背景と法改正の動向,インターネット上の侵害対策の強化などについての紹介がありました。セッション2及び3では,「韓国における著作権保護強化のための教育,普及啓発活動」について,韓国著作権委員会及び研究者から発表が行われました。指導者の育成に向けた取組のほか,小学校での折り紙を使った著作権教育の様子や,普及啓発用に制作されたキャンペーンCMなど,著作権保護の大切さを学ぶための様々な工夫について,動画も用いた具体的な事例発表が行われました。

続いて,張睿暎獨協大学法学部准教授をファシリテーターに,パネルディスカッションが行われました。会場からの質疑応答の他,パネリストからの回答に,張准教授が政策の背景や社会への影響など分かりやすく解説を加えながら,活発なディスカッションが展開されました。

フォーラム開会式の様子

フォーラム開会式の様子

  • 文化庁 永山審議官開会挨拶

    文化庁 永山審議官開会挨拶

  • 韓国文化体育観光部 カン・ジウン課長挨拶

    韓国文化体育観光部 カン・ジウン課長挨拶

パネルディスカッションの様子

パネルディスカッションの様子

また,今回のフォーラムの機会に合わせて,一般社団法人コンテンツ海外流通促進機構(CODA)と韓国の著作権海外振興協会(COA)による「著作権振興に関する覚書」の署名式が開催されました。政府間のみならず,民間団体間においても一層の連携が促進されることが期待されます。

CODA-COA MOU署名式の様子

CODA-COA MOU署名式の様子

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