アジア太平洋地域の文化遺産分野の人材育成を支援するため,各国より文化遺産保護に携わる担当者を招へいして研修を行うほか,国際ワークショップやシンポジウム等を開催しています。

橿原神宮旧織田屋形修理現場臨地研修
(令和5年度集団研修,写真提供:ACCU奈良)
1.集団研修
アジア太平洋地域の文化遺産保護に携わる専門家を日本に招へいもしくはオンライン形式で,国立文化財機構,文化財保存修復研究国際センター(ICCROM)など関係機関と連携して,日本の「遺跡」や「歴史的建造物」の特性を参考にしながら,最新の知識・技術を習得することを目的とした研修を行っています。
【平成12~令和5年度(2000~2023)実績 参加者数 累計355名(40ヶ国)】
2.個別テーマ研修
アジア太平洋地域を対象に,個別の専門的要求に応じて,各種文化遺産の保護と修復等のための個人研修を行っています。
【平成12~令和5年度(2000~2023)実績 参加者数 累計134名(26ヶ国)】
3.文化遺産ワークショップ
アジア太平洋地域の文化財保護に携わる研究者等に対して,当該国の実情に即した実践的研修を行っています。
【平成12~令和5年度(2000~2023)実績 参加者数 累計276名(15ヶ国)】
4.国際会議
文化遺産保護に関する専門的な研究の推進や意見交換を行うため,文化遺産保護に携わるアジア太平洋地域の実務担当者が参加する国際会議を多彩なテーマで開催しています。
【近年の実績】
令和5年度(2023)「アジア太平洋地域における文化財防災の現状と課題(Ⅲ)─災害へのレジリエンスを高めるための減災の取り組みと事前の備え─」
令和4年度(2022)「アジア太平洋地域における文化財防災の現状と課題(Ⅱ)─災害後の復旧・復興の事例と課題─」
令和3年度(2021)「アジア太平洋地域における文化財防災の現状と課題 ─災害時応急対応事例と課題─」
令和2年度(2020)「博物館と地域コミュニティ」
令和元年度(2019)「文化遺産保護と地域コミュニティ」
5.文化遺産保護に関わる情報の収集と発信
集団研修に使用したテキストをWeb上で公開しているほか,これまでに研修を受講した研修生の中から,各国の文化遺産保護の状況等を報告してもらうことを目的とするインターナショナル・コレスポンデントを任命し,現地通信員による定期報告書を作成する等の事業を実施しています。
‣令和5年度業務委託先
公益財団法人ユネスコ・アジア文化センター文化遺産保護協力事務所(ACCU奈良) https://www.nara.accu.or.jp/