令和2年10月16日
文化審議会(会長佐藤信)は,令和2年10月16日(金)に開催された同審議会文化財分科会の審議・議決を経て,1件の建造物(新規1件)を国宝に,18件の建造物(新規16件,追加2件)を重要文化財に指定することを文部科学大臣に答申しました。
この結果,官報告示を経て,国宝・重要文化財(建造物)は,2,523件,5,241棟(うち国宝228件,291棟を含む。)となる予定です。
◎今回の答申における主なもの
- 【国宝】
- 八坂神社本殿京都府京都市
八坂神社は,京都市街の中心部,四条通の東端に位置する。疫病退散を祈願する祇園信仰の総本社で,現在の本殿は徳川家綱による承応3年(1654)の建立になり,平安時代の建築の空間構成を伝え,中世の信仰儀礼と建物の関係をよく示す。この本殿が,江戸時代前期に建立されたことは我が国建築史上,高い価値を有しており,現在まで祇祇園祭を担う人々によって維持されてきたことには,深い文化史的意義が認められる。
- 【重要文化財】
- 犬吠埼灯台千葉県銚子市
犬吠埼灯台は,太平洋に突きだす犬吠埼の崖の上に建つ現役の灯台である。イギリス人技師R・H・ブラントンの指導で建設され,明治7年に初点灯した。北太平洋航路のための最初の灯台として歴史的に高い価値が認められる。六連島灯台,角島灯台,部埼灯台とあわせて,海上保安庁が管理する現役灯台として,初めての重要文化財指定となる。
<担当>文化庁文化財第二課
- 課長
- 鍋島豊(内線2873)
- 課長補佐
- 田井祐子(内線3025)
- 調査部門
- 長尾充,井川博文(内線2793)
- 審議会係
- 川口雅之,川村昌由(内線3160)
電話:03-5253-4111(代表)
別紙
指定される文化財の概要,答申件数とそれを加えた累計,時代別,種別内訳を記載しています。
概要(1.4MB)
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