印刷版(215KB)
令和4年2月22日
文化庁は、日本の文芸作品の優れた翻訳家を発掘・育成する登竜門として、翻訳者育成事業(翻訳コンクール)を実施しておりますが、この度,第6回コンクールの受賞者を決定しましたのでお知らせします。
今回は、①英語部門と、②第1回目の実施となったスペイン語部門を合わせ、過去最多の284名の応募者の中から、両部門それぞれ最優秀賞1名、優秀賞2名が選出されました。とりわけ、英語部門の最優秀賞受賞者は21歳であり、経験年数による習熟も大いにある翻訳分野において、当コンクール過去最年少の方が受賞されました。
今後、コンクール受賞者をはじめ、我が国文芸作品の翻訳に取り組まれる方々が、優れた翻訳家として世界で活躍され、我が国の文芸作品が世界で一層広まっていくことを期待します。また、文化庁としてはそういった方々の活動を強力にサポートしていきたいと考えています。
1 応募数等
- 応募人数:英語部門 204名 スペイン語部門 80名
- 選考対象翻訳作品(※):英語部門384作品(192名) スペイン語部門144作品(72名)
(※)①小説(鹿島田真希著「波打ち際まで」)、②評論・エッセイ(向田邦子著「お辞儀」)の双方が課題翻訳図書となっているため、作品数は対象者数×2。英語部門12名、スペイン語部門8名については、応募書類の不備等により選考対象外となった。
2 受賞者(敬称略、( )内は国籍)
- 英語/最優秀賞(1名)グラント・ロイド(アメリカ)※当コンクール過去最年少受賞者
- 優秀賞(2名)
- アダム・サザーランド(イギリス)
- アダム・クプロウスキー(カナダ)
- スペイン語/最優秀賞(1名)エドワルド・ロペス(アルゼンチン)
- 優秀賞(2名)
- 佐野由季(日本)
- モンセラト・サバテ・ビスカラ(スペイン)
3 コンクール授賞式及びシンポジウム(YouTubeで配信予定)
日程:令和4年3月6日(日)
- 授賞式
- :14:00~14:45
- シンポジウム
- :14:45~16:45
- (1)授賞式(受賞者は事前収録によるビデオ出席予定)
- (2)「日本文学」翻訳をテーマとしたシンポジウム(事前収録予定)
- ①翻訳コンクール受賞者(英語部門)によるトークセッション
- 日本文学の翻訳家となることの魅力
- 世界が翻訳を求める日本文学作品とは-日本語翻訳者からの視点
- ②海外出版社の編集者によるトークセッション
- 世界が待ち望む日本文学翻訳家とは
- 世界文学の中で日本文学の翻訳作品が占められる個性・強み-海外編集者からの視点
- ①翻訳コンクール受賞者(英語部門)によるトークセッション
4 取材・問い合わせ先
取材を御希望の報道関係の皆様は,3月2日(水)正午までに以下の記載必要事項を下記のアドレスへ電子メールにてお送りください。
<取材申込記載必要事項等>
- 送信先
- :bunka-global@mext.go.jp
- 記載事項
- :貴社名・部署,御名前,御連絡先(電話番号/電子メールアドレス)
- 件名
- :【取材登録】翻訳コンクール関係取材(貴社名)
<担当>文化庁文化経済・国際課グローバル展開推進室
- 室長
- 星野有希枝
- 専門官
- 樋口理央
TEL:03-6734-2872(直通)
FAX:03-6734-3816

PDF形式を御覧いただくためには,Adobe Readerが必要となります。
お持ちでない方は,こちらからダウンロードしてください。