文化審議会の答申(国宝・重要文化財(建造物)の指定)

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令和5年6月23日

文化審議会(会長佐藤(さとう)(まこと))は、令和5年6月23日(金)に開催された同審議会文化財分科会の審議・議決を経て、1件の建造物を国宝に新規に指定し、8件の建造物を重要文化財に新規に指定し、あわせて3件の建造物を重要文化財に追加指定(件数は変更なし)することを文部科学大臣に答申しました。

この結果、官報告示を経て、国宝・重要文化財(建造物)は、2,565件、5,406棟(うち国宝231件、295棟を含む。)となる予定です。

◎今回の答申における主なもの

【国宝】通潤橋(つうじゅんきょう) 1基熊本県上益城郡(かみましきぐん)山都町(やまとちょう)

嘉永7年(1854)建設。近世最大級の石造アーチを渓谷に架け渡し、精緻で独創的なつくりの高石垣と、実証実験を重ねて耐久性を高めた石造のサイホンを一体化した、技術的完成度の極めて高い、近世石橋の傑作。平成28年の熊本地震と同30年の豪雨を乗り越え、竣工から約170年を経た今も、白糸(しらいと)台地の農耕活動を支え続ける。

【重要文化財】真宗本廟東本願寺(しんしゅうほんびょうひがしほんがんじ) 2件17棟京都府京都市( )

真宗本廟東本願寺は、真宗大谷派の本山寺院で、慶長7年(1602)現在地に分立した。4度に及ぶ罹災の後、明治から昭和期にかけて整備された殿舎群は、上質な意匠と格式を備える近代随一の大規模なもの。内事(ないじ)は東本願寺宗主(しゅうしゅ)及び子弟の住居で、大正12年の建設。稀代のデザイナー武田五一(たけだごいち)による先進的な意匠を取り入れた和洋併設の大規模二世帯住宅である。

<担当>文化庁文化財第二課 電話:075-451-4111(代表)

課長
田中禎彦
課長補佐
田中佳幹
調査部門
岡本公秀、光(内線9773)
審議会係
幸一郎、和田智寛(内線9756)

別紙

指定される文化財の概要、答申件数とそれを加えた累計、時代別、種別内訳を記載しています。

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