文化審議会(会長島谷 弘幸)は、令和6年5月17日(金)に開催された同審議会文化財分科会の審議・議決を経て、8件の建造物を重要文化財に新規に指定し、あわせて3件を国宝・重要文化財に追加指定(件数は変更なし)することを文部科学大臣に答申しました。
この結果、官報告示を経て、国宝・重要文化財(建造物)は、2,582件、5,497棟(うち国宝231件、295棟を含む。)となる予定です。
◎今回の答申における主なもの
【重要文化財】 旧小菅刑務所庁舎 1棟 東京都葛飾区
行刑思想の転換を反映し、昭和4年に竣工した刑務所庁舎。翼を広げた鳥を想起させる外観などの斬新な意匠は、同時代の建築において傑出した独創性を示し、我が国における表現主義建築の掉尾を飾る。
【重要文化財】 金刀比羅宮 12棟 香川県仲多度郡琴平町
神仏分離により仏教色を排して再興した神社の社殿群。本宮と別宮は素木による質の高い複合社殿で、独特の細部意匠を備えて格調が高く、長大な南渡殿が両宮をつなぐ。神仏分離による境内再編の様相を伝え、歴史的に価値が高い。
別紙
指定される文化財の概要、答申件数とそれを加えた累計、時代別、種別内訳を記載しています。
概要(1.1MB)
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