文化財の防火の徹底について (平成10年6月17日 庁保伝第102号)

 去る5月20日,奈良県東大寺戒壇院千手堂が全焼し,重要文化財木造愛染明王坐像等が汚損したことは,文化財保護の観点から誠に遺憾であります。
 文化財は,火災により滅失毀損すれば再び回復することが不可能であることから,その保存のための適切な管理への努力が格段に求められるかけがえのない国民全体の財産であります。
 貴教育委員会においては,かねて文化財の防火に御努力いただいているところですが,別段に留意のうえ,文化財の管理の徹底,防災施設の日常の保守点検の強化等,文化財の防火について,文化財の所有者,管理者への指導を徹底していただくなど事故の根絶を期するよう重ねてお願いいたします。

(別紙1)

〔参考〕

  • 文化財の防火防犯について(昭和41年8月8日付文委建第3の56号)
  • 文化財の防火防犯について(昭和41年8月8日付文委建第3の57号)
  • 文化財(美術工芸品)の管理の強化について(昭和44年5月1日付庁保美第84号)
  • 防犯装置の強化につて(昭和46年8月11日付庁保美第172号)
  • 重要文化財建造物等の防災施設の点検について(昭和48年8月1日付庁保建第142号)
  • 文化財建造物の防火と防災施設の日常管理について(昭和61年1月24日付庁保建第42号)
  • 文化財の防火防犯について(平成4年6月3日付庁保伝第119号)
  • 文化財の防火と防災施設の日常管理について(平成5年2月23日付5保伝第8号)
  • 文化財の防火防犯の徹底について(平成5年5月6日付5保伝第20号)
  • 文化財の防火について(平成6年8月17日付庁保建第61号)
  • 文化財の防火について(平成6年8月17日付6保建第29号)
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