福島県柳津町

《採択団体》福島県柳津町

《事業名》奥会津「命をつなぐ」伝統保存食文化調査・継承事業

《食文化》奥会津の伝統保存食(分布:柳津町)

≪保護継承・発信等の取組≫

■動画の作成(日、英、仏)

奥会津・柳津の伝統食文化『やまのもの かわのもの』

「奥会津」は、日本海に続く只見川と越後山脈に接する山々に囲まれた日本有数の豪雪地帯。厳しい冬を生き抜くため、春から秋の間に加工した保存食と、江戸時代の北前船がもたらした乾物が融合した食文化が形成されました。集落単位で助け合う「結」の精神は、日常の食の風景に色濃く残っており、今なお世代を超えて受け継がれています。現地調査の定点観測から見えてきた、ある冬の食の風景を動画で記録しました。

■本の作成(日、英)

『やまのもの かわのもの』

『やまのもの かわのもの』の本表紙

奥会津の住民にとっての日常の伝統食は、外の者にはどのように映るのか。食文化の専門家や研究者が、現地に滞在し、地元の人と一緒に食べて、聞いて、見えてきた奥会津・柳津の食文化のエッセンスを読みやすい文体で本にまとめました。

■シンポジウム、ワークショップ等

1.奥会津の保存食体験会「ままんま博」の実施
「伝統まんま、そのまんま」をコンセプトに開催した「ままんま博」では、食文化と奥会津の価値発見につなげるため、本年度の現地調査で見えてきた集落に明伝わる郷土食を「食べる文化財」として位置づけ、郷土食ブッフェを実施した。当日は、保存食の加工体験では、実際に使用していた道具を使いながら、親子を中心に体験会を同時開催。来場者との対話により、調査や継承の機会が生まれるとともに、新たな発信につながる活動となった。
奥会津の保存食体験会「ままんま博」の様子① 奥会津の保存食体験会「ままんま博」の様子②
2.小中学校の授業と連係した伝統食教室の開催
なんとなく知ってはいても、意外に身に付いていないのが保存食の技。改めて奥会津に伝わる保存食づくりを体験するとともに、家庭や集落で作り方や素材も異なることから、参加者がお互いに技術や情報を披露しながら伝統食への関心も高める工夫を入れたワークショップを開催した。
小中学校の授業と連係した伝統食教室の様子① 小中学校の授業と連係した伝統食教室の様子②

(参考)柳津町ホームページ:https://www.town.yanaizu.fukushima.jp/

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