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テーマ |
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「地域における年少者への日本語習得支援について考える」 |
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趣旨 |
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近年,家族を伴って我が国に定住する外国人が増大しており,それに伴い,日本語教育の対象者も多様化してきている。地域においては,成人に対する日本語教育だけでなく,幼児・児童・生徒等の「年少者」に対する日本語教育の需要も増えてきている。地域における年少者への日本語習得支援の現場における,適切な教育内容と指導方法,学習教材・教具,学習意欲の引き出し方,母語やアイデンティティの問題など,年少者の日本語習得支援活動を取り巻く特有の課題を,日本語教育学の関連領域である異文化間教育学や発達心理学などの知見も取り込みながら,多角的な視点から協議・検討するとともに,今後の支援方策の在り方について考える。 |
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平成16年8月3日(火) |
会場:グリーンホール
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13:00 開会 |
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あいさつ |
加茂川 幸夫 |
(文化庁次長) |
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日本語教育施策説明 |
久保田 治 |
(文化庁文化部国語課長) |
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13:45〜14:45 基調講演 |
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テーマ |
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「年少者への日本語習得支援について異文化間教育の視点から考える」 |
○ |
趣旨 |
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文部科学省の「学校教育におけるJSL(第二言語としての日本語教育)カリキュラムの開発に係る協力者会議」の取組をはじめ,年少者に対する日本語教育に関する最近の研究の動向について御紹介いただき,年少者への日本語習得支援の今後の在り方について異文化間教育の視点から考察していただく。 |
○ |
講演者 |
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佐藤 郡衛(東京学芸大学教授) (敬称略) |
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14:50〜15:20 事例発表 |
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テーマ |
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「年少者への日本語習得支援について ―私の実体験から―」 |
○ |
趣旨 |
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ペルーから小学生のときに来日し,第二言語として日本語を習得して大学生となった実体験をもとに,年少期の日本語習得の過程において遭遇したさまざまな問題や障害,そしてその克服法などについて話していただく。 |
○ |
講演者 |
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ペラエス・トミダ・エマニュエル(埼玉大学経済学部3年生) (敬称略) |
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15:35 パネルディスカッション |
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テーマ |
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「地域における年少者への日本語習得支援について考える」 |
○ |
趣旨 |
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年少者の日本語習得支援を取り巻く特有の課題をさまざまな視点から抽出し,その原因や背景を分析して,年少者への日本語習得支援における適切な教育内容や指導方法,学習教材や教具,学習意欲の引き出し方,母語やアイデンティティの問題など,地域における年少者への日本語習得支援に携わる者にとって必要なことを考える。 |
○ |
司会 |
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水谷 修(名古屋外国語大学長) |
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補助者 |
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野山 広(文化庁文化部国語課日本語教育調査官) |
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パネリスト |
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大蔵 守久(財団法人波多野ファミリスクール主管)
北澤 潤一(群馬県太田市国際交流協会事務局長・太田市企画部行政改革担当副部長)
佐藤 郡衛(東京学芸大学教授)
塘利 枝子(同志社女子大学助教授)
西原 鈴子(東京女子大学教授・日本語教育学会会長) (敬称略) |
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17:30 閉会
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平成16年8月4日(水) |
会場:グリーンホール
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10:00 地域日本語教育シンポジウム |
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テーマ |
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「外国人在住者の地域参加と共生社会の在り方」 |
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趣旨 |
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社団法人国際日本語普及協会が文化庁の委嘱事業「日本語ボランティア活動支援・推進事業」の一環として開催するシンポジウム。
現在,日本には200万人近い外国籍の人々が地域の住民として暮らしている。日本語支援はもちろん,生活支援もいろいろな形で行われているが,決して十分とは言えない。今後は,日本人だけでなく在住外国人にも同じ地域に暮らす住民として,支援の在り方や支援方法の検討に積極的に加わってもらいたい。文化,習慣の違いを互いに認め合い共生することができれば,さらに豊かな社会の到来を期待することができる。
地域住民としてしっかり根をおろし,市民として積極的に活動している3人の方をパネリストに迎え,今後の共生社会はどうあるべきか会場の方々と共に討議する。 |
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司会 |
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吉田 依子(社団法人国際日本語普及協会事業部長) |
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コメンテータ |
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西尾 珪子(社団法人国際日本語普及協会理事長) |
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パネリスト |
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アブドラ・ムザファー(気仙沼市「小さな国際大使館」館長)
平川 孝美 旧名:ブイ・ティ・ミン・ヒュウ(賢明女子学院教諭)
ヤマダ・キヨコ・ベッティ(横浜市教育委員会指導主事助手) (敬称略) |
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12:30 終了
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13:30〜15:30 日本語教育研究協議会(第1〜第3分科会) |
第1分科会(グリーンホール) |
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テーマ |
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「年少者への日本語習得支援について考える」 |
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趣旨 |
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文化庁委嘱事業「親子の日本語教室」の事例や「学校教育におけるJSL(第二言語としての日本語教育)カリキュラムの開発について(小学校編)」(平成15年7月文部科学省)などを参考にして,年少者への日本語習得支援の在り方について考えるとともに,実践的な支援方法について紹介する。 |
○ |
講師 |
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大蔵 守久(財団法人波多野ファミリスクール主管) (敬称略) |
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第2分科会(80年館オーロラホール) |
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テーマ |
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「地域の日本語学習支援の方法 ―施策の展開―」 |
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趣旨 |
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文化庁「地域日本語教育活動の充実方策に関する調査研究協力者会議」の成果を踏まえながら,地域の日本語学習支援の在り方についてさまざまな観点から考える。 |
○ |
講師 |
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松本 茂(東海大学教授) (敬称略) |
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第3分科会(学園本部館大会議室) |
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テーマ |
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「異文化間カウンセリングの活用 ―判断留保(エポケー)の実践―」
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○ |
趣旨 |
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日本語教育現場で不可欠な実践力の一つである「相手の話を十分に聞く力や話を引き出す力」を身につける際に有効な方法の一つである判断留保の技法について紹介する。 |
○ |
講師 |
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渡辺 文夫(上智大学教授) (敬称略) |
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15:45〜17:45 日本語教育研究協議会(第4〜第6分科会) |
第4分科会(学園本部館大会議室) |
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テーマ |
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「年少者への日本語習得支援の関係者を支える知識・技術・心構え」 |
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趣旨 |
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年少者に対する日本語教育の関係者にはさまざまな知識・技術が必要であると同時に基盤となる心構えも必要と考えられる。ここでは,言語技術を活用した学習方法について紹介するとともに,日本語教育の現場で何らかの形で生かす方法について考える。 |
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講師 |
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三森 ゆりか(つくば言語技術教育研究所所長) (敬称略) |
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第5分科会(グリーンホール) |
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テーマ |
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「地域の日本語学習支援の方法 ―授業のヒント―」 |
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趣旨 |
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地域の日本語学習支援の現場において最近活用されつつある参加型学習の方法や,音楽的手法を活用した学習方法について照会するとともに,学習環境の整え方について考える。 |
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講師 |
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伊東 祐郎(東京外国語大学教授)
吉田 千寿子(「ことばの会」「東海日本語ネットワーク」会員) (敬称略) |
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第6分科会(80年館オーロラ・ホール) |
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テーマ |
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「学習者を支える教材の活用方法」 |
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趣旨 |
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主として中上級レベルの学習者の自律学習用として本年4月から始まったNHKテレビ番組「新 にほんごでくらそう」の活用方法について紹介するとともに,地域の日本語学習支援の現場で活用できる教材の特徴やその効果的な活用方法について検討する。 |
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講師 |
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清 ルミ(常葉学園大学教授) (敬称略)
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