会議日程

テーマ 「生活者としての外国人に必要な日本語について考える」
趣旨 近年,外国人労働者とその家族など国内に在留する外国人の増加に伴い,多文化共生社会の構築に向けた議論が様々な場面で盛んになり,外国人が日本で生活するために必要な日本語の習得が重要な課題として認識されるようになってきている。現在,地域における日本語教育は主に日本語ボランティアの手によって支えられており,生活者としての外国人のために必要な日本語についても,学習者のニーズ等を踏まえて個々に模索しながら指導を行っている現状にある。
今回,関係の有識者による議論とともに,各地域で取り組んでいる活動の紹介及び情報交換を行い,これらを通じて外国人が日本社会において生活する上で必要な日本語とそのための日本語教育の在り方について考える。

平成19年8月2日(木)
会場:昭和女子大学 グリーンホール

13:00 開会

あいさつ
日本語教育施策説明

13:30〜15:10 基調講演

テーマ 「生活に必要なことばとその支援の在り方について」
趣旨 近年,言葉に対する感心が高まり,コミュニケーションのためのワークショップが各地で開催されるようになった。そこで,今,日本語教育において注目されている演劇の技法を活用したコミュニケーション教育について,国内外で活躍している講演者から演劇ワークショップコーディネーターの話を聞きながら,日本社会で生活するために必要な言葉と,支援者研修のあり方について考える。
講演者 吉野 さつき(ワークショップ・コーディネーター)(敬称略)

15:30〜17:30 パネルディスカッション

テーマ 「生活者としての外国人に必要な日本語について考える」
趣旨 近年,国内に在住する外国人の出身国や生活ニーズ等が多様化し,日本語学習の目的も多様化した。地域においては学習者のニーズにできるだけ応えようと,それぞれ模索しながら教室を設置,運営している現状がある。そこで,生活者としての外国人にとって必要な言葉について議論し,今後の地域の日本語教育の在り方について考える。
進行役 山田 泉(法政大学教授)
パネリスト 春原 憲一郎(財団法人海外技術者研修協会日本語教育センター長)
朴 海淑(らいこむ多文化教室代表)
柳沢 好昭(独立行政法人国立国語研究所日本語教育基盤情報センター長)
吉野 さつき(ワークショップ・コーディネーター)

(敬称略)

平成19年8月3日(金)
会場:昭和女子大学 3号館 グリーンホール

10:00〜12:00 地域日本語教育支援事業協議会

テーマ 「地域の日本語教育と関係機関の連携推進について」
趣旨 平成18年度文化庁地域日本語教育支援事業において実施した連携推進活動の4団体から,地域日本語教育の連携状況について報告し,それを基にして今後の地域日本語教育と関係機関の連携推進について意見交換を行う。
司会 宮崎 里司(早稲田大学大学院日本語教育研究科教授)
パネリスト

北川 裕子(秋田県地域国際化アドバイザー)

能代市教育委員会(共生社会から考える次世代育成検討委員会)主催シンポジウム「地域の街づくりと共生社会」

羽賀 友信(にいがたNGOネットワーク顧問

にいがたNGOネットワーク主催シンポジウム
「地域連携による協働のあり方」

山田 貴恵(国分寺市国際協会日本語教室代表)

国分寺市国際協会主催シンポジウム「地域での日本語支援」

長島 昭親(兵庫日本語ボランティアネットワーク代表)

兵庫日本語ボランティアネットワーク主催シンポジウム「県内の日本語教育・学習支援グループならびに生活支援グループと行政関係機関との連携システムについて」

(敬称略)

13:30〜15:00 地域日本語教育支援事業報告会

第1分科会(グリーンホール)

テーマ 「地域における日本語教室設置運営について」
趣旨 平成18年度文化庁地域日本語教育支援事業において開設した日本語教室の活動のうち特に注目すべき活動を紹介しつつ,今後の地域の日本語教室の在り方について意見交換を行う。
司会 米勢 治子(東海日本語ネットワーク副代表)
事例発表者

藤田 京子(外国人生徒学習の会代表)

外国人生徒学習の会主催教室「FSC外国人生徒学習の会」

石原 弘子(にほんごの会くれよん副代表)

にほんごの会くれよん主催教室「絵本をつかった日本語クラス」

永井 慧子(<ことばの会>もりのみやコーディネーター)

特定非営利活動法人多文化共生センター・大阪主催教室

「基礎日本語教室−楽しく文字を学ぶ−」

(敬称略)

第2分科会(80年館オーロラ・ホール)

テーマ 「地域における日本語教育の研修について」
趣旨 平成18年度文化庁地域日本語教育支援事業において実施した人材育成(日本語教育研修)のうち特に注目すべき研修プログラムを紹介しつつ,今後の地域の日本語教育研修の在り方について意見交換を行う。
司会 吉田 依子(社団法人国際日本語普及協会対象別教育養成部長)
事例発表者

増子 千穂(財団法人さいたま市国際交流協会主事)

財団法人さいたま市国際交流協会主催研修「ボランティア日本語教師養成講座(中級)」

古橋 哉子(財団法人静岡県国際交流協会職員)

財団法人静岡県国際交流協会主催研修「外国籍児童日本語教育支援者研修会」

(敬称略)

第3分科会(学園本部館大会議室)

テーマ 「地域における日本語教材作成について」
趣旨 平成18年度文化庁地域日本語教育支援事業において実施した教材作成の成果を報告しつつ,日本語教育リソースの共有化について意見交換を行う。
司会 二通 信子(東京大学留学生センター教授)
事例発表者

安藤 淑子(山梨県立大学准教授)

山梨県南アルプス市作成「児童生徒のための日本語文字・語彙教材」

纐纈 憲子(ニイガタヤポニカ代表)

ニイガタヤポニカ作成「絵や写真入り素材集」

田辺 理子(地球っこクラブ2000スタッフ)

地球っこクラブ2000作成「体験を軸としたプログラムの教材化」

(敬称略)

15:30〜17:00 日本語教育セミナー

第4分科会(グリーンホール)

テーマ 「個人差に対応した日本語教室について」
趣旨 地域の日本語教室においては,学習者の背景や日本語能力の差は多様であるがこのような状況下においてどのような授業が効果的であるのか考える。
講師 松下 達彦(桜美林大学人文学系准教授)

(敬称略)

第5分科会(80年館オーロラ・ホール)

テーマ 「演劇の技法を活用した日本語教育について」
趣旨 近年,日本語教育の教室活動として注目されている演劇技法の活用について,実践例とともにその方法や課題について考える。
講師 西川 寛之(明海大学外国語学部日本語学科講師)

(敬称略)

第6分科会(学園本部館大会議室)

テーマ 「生活のための日本語教育における漢字教材作成について」
趣旨 外国人が日本で社会生活をおくる上で,漢字は必要な言語能力である。そこで,生活に必要な漢字を効果的に学習するための方法と教材作成について考える。
講師 徳弘 康代(早稲田大学日本語教育研究センター客員講師)

(敬称略)

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