平成29年度文化庁日本語教育大会・大阪大会

「日本語教育新時代!これからの日本語教育の人材像を考える」を開催しました

全体1

9月30日と10月1日の両日,大阪市立総合生涯学習センターにおいて,「平成29年度文化庁日本語教育大会・大阪大会」を開催しました。西日本地域を中心に各地から多くの方々が足を運んでくださいました。御来場いただいた皆様には心より御礼申し上げます。

文化庁日本語教育大会は,広く日本語教育に関わる方々を対象に,日本語教育に関する国の施策や様々な取組の現状について理解の増進を図り,日本語教育の充実と推進に資することを目的として,昭和51年から開催しています。今年度は東京大会に加え,大阪大会を開催しました。

大阪大会では,東京と同様に「日本語教育新時代!これからの日本語教育の人材像を考える」というテーマを掲げ,2日間でのべ300名以上の参加者が集まりました。

第1日目には,開会の挨拶の後,文化庁文化部国語課をはじめとする4つの府省庁による日本語教育に関連する外国人施策等の説明を行い,続いて,文化審議会国語分科会日本語教育小委員会の審議状況の説明を行いました。そして,「空白地域における日本語教室設置と専門人材の実践」として,広島県江田島市における日本語教育が実施されていない「空白地域」での取組について江田島市職員及びアドバイザーに実践報告をしていただきました。1日目の最後には,日本語教育における人材像及び専門性について,養成の現場と活躍の場の両面から,それぞれの現場で活動している機関や専門家による意見交換を行いました。

全体2

あわせて,「生活者としての外国人」のための日本語教育事業による取組を集めたパネル展が開催され,関係者が発表を行いました。地域日本語教育実践プログラム(A),(B)の実施団体6団体,地域日本語教育コーディネーター3名に実践を紹介していただき,来場者と活発な情報交換が行われました。

キャリアパス

大会第2日目には,「日本語教育人材のキャリアパス~現場で活躍する先輩に直接聞いてみよう!~」を実施し,多岐にわたる日本語教育に関わる人材の活動現場での課題やこれまでのキャリアパスについて,参加者が直接話を聞くことができる機会をつくりました。ここでは海外や国内の多様な現場で日本語教育に携わってきた12名の先輩に体験談やその現場で活動するようになった経緯などのお話を聞きました。

また,「生活者としての外国人」のための日本語教育テーマ別実践報告会として,「地域日本語教育の専門家って何するの?」,「子供に日本語を教える人の専門性を考えよう」,「ライフステージに応じた日本語学習を支援するには」というテーマについて参加者と一緒に考える三つの分科会を開催し,多くの方に御参加いただきました。

さらには,「IT・通信による日本語教育~ちょっとのぞいて触ってみよう!~」を開催し,遠隔でも日本語を学べるしくみや日本語を指導する際の効果的なツールを開発した4団体に集まっていただき,紹介を行いました。

本大会において配布しました冊子(大会パンフレット)及び登壇者の発表や報告資料は全て文化庁ホームページに掲載いたします。

  1. 1当日配布資料
    1. (1)平成29年度「文化庁日本語教育大会・大阪大会」パンフレット(14.1MB)
    2. (2)「生活者としての外国人」のための日本語教育 ハンドブック(3.1MB)
    3. (3)日本語教育の推進に向けた基本的な考え方と論点の整理について(報告)(746KB)
    4. (4)日本語教育の推進に向けた基本的な考え方と論点の整理について 概要パンフレット(8MB)
    5. (5)平成28年度 国内の日本語教育の概要(2MB)
  2. 2プログラム・発表資料等
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