『日本の心を世界に伝える』をテーマに「第3回文化庁文化交流使活動報告会」開催
平成18年3月8日,秋篠宮殿下並びに眞子内親王殿下御臨席のもと,東京渋谷・セルリアンタワー能楽堂で「第3回文化庁文化交流使活動報告会」が開催されました。
「文化庁文化交流使事業」は,芸術家,文化人等,文化に携わる人々を「文化交流使」に指名し,世界の人々の日本文化への理解の深化につながる活動や,日本と外国の文化人とのネットワークづくりにつながる活動を展開するものです。
今回の活動報告会は,海外での活動を終えた文化交流使や外国人の文化交流使の訪問を受けた学校の生徒たちによる報告に加えて,現在海外で活動中の文化交流使たちによるビデオ出演,能楽師の河村晴久氏による能のデモンストレーションも行われました。
出席者は杉葉子氏(女優・活動地(以下同じ)アメリカ合衆国),井上廣子氏(造形作家・オーストリア),橋口譲二氏(写真家・ドイツ),村井健氏(演劇評論家・ロシア),河村晴久氏(能楽師・アメリカ合衆国),秋田県立勝平養護学校の栁澤祐助君,愛知県立明和高校の山本多恵佳さん。ビデオによる出演者は本名徹次氏(指揮者・ベトナム),平田オリザ氏(劇作家・演出家・カナダ),神田山陽氏(講談師・イタリア)。
文化交流使各々が海外各地での活動の模様,苦労した点,今後の展望などをビデオや写真を使って報告したほか,栁澤君と山本さんからは,学校に外国人の音楽家(ドイツのトランペットアンサンブル,ベルギーのタンゴクインテッド)を迎え,身近に生の音楽を体験したことについて率直な感想が述べられました。
会場はほぼ満席となり,交流使の熱のこもった報告を人々は熱心に聞き入っていました。
河合隼雄文化庁長官の挨拶