第5回文化庁文化交流使活動報告会

『日本の心を世界に伝える』をテーマに

「第5回文化庁文化交流使活動報告会」開催

 平成20年3月13日,東京藝術大学奏楽堂において,「第5回文化庁文化交流使活動報告会」が開催されました。「文化庁文化交流使事業」は,芸術家,文化人等,文化に携わる人々を「文化交流使」に指名し,世界の人々の日本文化への理解の深化につながる活動や,日本と外国の文化人とのネットワークづくりにつながる活動を展開することを目的とした事業です。
 今回の活動報告会には,海外での活動を終えた文化交流使による報告に加え,日本舞踊家の勝美巴湖氏,人形浄瑠璃文楽 三味線の豊澤富助氏による実演が行われたほか,落語家の桂小春團治氏は,英語字幕システムを使った『お玉牛』の実演と小物の使い方などの落語の初歩的な解説も行い,海外での活動の雰囲気が生き生きと再現されました。また,イギリスから来日したジャパン・ソサエティーのハイディ・ポッター氏より,受入れ側からみた文化交流使活動についての紹介があり,日英間の文化交流における文化交流使の役割についても披露いただきました。
 このほかの出演者は,坂手洋二氏(劇作家・演出家),立松和平氏(作家),寺井栄氏(能楽観世流シテ方),寺内直子氏(神戸大学大学院国際文化学研究科教授・音楽学),名嘉睦稔氏(画家),中村享氏(盆栽作家),三浦友馨氏(華道家),湯山東氏(日本画家)の合計11名。各々が実際の活動時の写真や映像などを用いて,海外各地での活動の様子や,現地の反応などを報告しました。
 続いて,出演者全員が参加し,パネルディスカッションが行われ,伝統芸能,文学・演劇,美術の各分野の目線から,自らの体験に基づいて,苦労・工夫した点や感想を述べました。
 会場では,一般の傍聴者約320名が,文化交流使の報告を熱心に聞き入っていました。



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