「第8回文化庁文化交流使活動報告会」開催

 文化庁は,平成23年2月28日,「第8回文化庁文化交流使活動報告会」を東京国立博物館平成館大講堂にて開催した。
 「文化庁文化交流使事業」は,芸術家,文化人等,文化に携わる人々を「文化交流使」に指名し,世界の人々の日本文化への理解の深化につながる活動や,日本と外国の文化人とのネットワーク形成につながる活動を展開することを目的とした事業。
 本報告会では,冒頭,近藤誠一文化庁長官より,「本日の報告会を通じて,一人でも多くの皆様に,現在日本文化が海外でいかに高く評価されているのか知っていただくとともに,外国人を魅了している日本文化の根源にあるものを一緒に見つけていければと考えている。そして,日本と日本人が自らの文化に対する意識と誇りを深めるきっかけの一つになることを期待している。」との挨拶が述べられた。
 続いて,コーディネーターとして,元文化庁長官・青山学院大学大学院特任教授の青木保氏を迎え,海外での活動を終えた文化交流使による報告が行われた。報告を行ったのは,竹本千歳大夫氏(人形浄瑠璃 大夫),伊部京子氏(和紙造形家),久保修氏(切り絵画家),佐々木康人氏(華道家),笑福亭銀瓶氏(落語家),野田哲也氏(版画家),山村浩二氏(アニメーション作家),蜂谷宗苾氏(香道家元後継者),三橋貴風氏(尺八演奏家)(報告順)の9名。各氏より,活動の概要や成果について,実演やスライド等を交えて報告が行われ,続いて青木教授のコーディネートにより,出演者全員によるパネルディスカッションが行われた。
 報告会では,文化交流使関係者や一般来場者約140名が,文化交流使の報告を熱心に聞き入り,盛況のうちに終了した。
 報告会終了後の懇談会では,文化交流使OB,近藤長官,青木教授,銭谷東京国立博物館長,村田外務省広報文化交流部長らが出席し,懇談を楽しんでいた。



近藤長官開会挨拶

近藤長官開会挨拶

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