「文化庁文化交流使フォーラム2014〜日本の心を世界に伝える〜」
(第11回文化庁文化交流使活動報告会)結果報告
文化庁は,平成26年2月28日,「文化庁文化交流使フォーラム2014〜日本の心を世界に伝える〜」(第11回文化庁文化交流使活動報告会)を政策研究大学院大学(東京都港区六本木)において開催しました。
「文化庁文化交流使」事業は,芸術家,文化人等,文化に携わる人々を「文化交流使」に指名し,世界の人々の日本文化への理解の深化につながる活動や,日本と外国の文化人とのネットワーク形成につながる活動を展開することを目的とした事業です。
このたびの「文化庁文化交流使フォーラム2014」では,平成24年度〜25年度に活動した6名の文化人,芸術家に出演いただき,海外で行った実演やワークショップなどの活動報告を行いました。
当日は,平成24年度文化交流使の筝曲演奏家の山路みほ氏によるオープニング演奏で幕を開け,青柳正規文化庁長官,今野雅裕政策研究大学院大学学長特別補佐の挨拶後,各人が活動報告を行いました。
出演いただいた文化交流使及び報告の内容は以下のとおりです。(出演順,敬称略)
・山路 みほ(筝曲演奏家)
平成24年1月〜6月まで,ロシアを始めヨーロッパ9か国において活動。本フォーラムでは,写真と映像を交え,現地で実施した邦楽の教授・指導の様子や,ヨーロッパ各地で開催した演奏会の報告を行いました。また,ロシア・モスクワ音楽院で指導した尺八奏者・ボンダルチュク・パヴェル氏との演奏も実施いたしました。
・挟土 秀平(左官)
平成24年10月〜11月,アメリカ・ニューヨークで活動。左官という職業や自身について知ってもらうために活動開始前に作成した映像や現地での記録映像,チェルシー地区のギャラリーで開催した個展の写真を交えながら活動報告を行いました。
映像を使用して活動を報告する挟土氏
・大澤 奈留美(囲碁棋士)
平成24年3月〜5月,アメリカ,ブラジルにおいて活動。指導対局やレクチャーの写真を交えながら,各地での交流の様子を説明しました。
活動報告を行う大澤氏
・武田 双雲(書道家)
平成24年7月〜8月,ベトナム,インドネシアにおいて活動。書道のパフォーマンスや実技指導の写真を交えながら,各地での書を通した活動について紹介しました。ベトナム,インドネシアでの活動について語る武田氏
・平尾 成志(盆栽師)
平成24年6月〜10月,世界12か国で活動。派遣国の様子を映像で紹介した後,写真を交えて盆栽に関するレクチャーを行いました。また,交流使としての活動中に体験した海外の盆栽事情を報告しました。
映像を交えながら報告する平尾氏
・土佐 信道(アートユニット「明和電機」社長)
平成24年6月〜7月,フランスにて活動。写真を交えながら,フランスで活躍する振付家のブランカ・リーさんとの共同制作舞台『ROBOT!』について紹介しました。活動報告に続いては,明和電機オリジナルの楽器を使用して,ジャパンエキスポで行ったライブパフォーマンスが披露されました。また,山路みほ氏との即興のコラボレーション演奏も行われ,大いに会場を盛り上げました。