文化庁は,3月7日,国連大学 ウ・タント国際会議場(東京都渋谷区)で「文化庁文化交流使フォーラム2016(第13回文化庁文化交流使活動報告会)」を開催しました。
オープニングでは,琵琶演奏家である櫻井亜木子氏の演奏が披露され,続いて青柳正規文化庁長官の開会挨拶,日本文学研究者で東京大学大学院総合文化研究所教授のロバート キャンベル氏の講演後,平成26年度~27年度に活動を行った各交流使による活動報告が行われました。
出演いただいた文化交流使及び報告の内容を以下のとおりです。(出演順,敬称略)
・櫻井 亜木子(琵琶演奏家)
活動期間:平成27年1月~3月
活動国:エルサルバドル,ブラジル,アメリカ,イギリス,イタリア,スイス,アルバニア
各国にて琵琶の演奏会等を実施。本フォーラムでは実演も交えて現地での活動の様子を紹介しました。
・青木 涼子(能×現代音楽アーティスト)
活動期間:平成27年6月~8月,9月~11月
活動国:アイルランド,フランス,ドイツ,デンマーク,イギリス,ハンガリー,イタリア
公演活動の様子や作曲家やオペラ演出家等との共同制作の様子を紹介しました。
・柳原 尚之(近茶流嗣家,「柳原料理教室」副主宰,料理研究家)
活動期間:平成27年7月~9月,9月~11月
活動国:ニュージーランド,ブラジル,カナダ,アメリカ
素材や調理法,日本食文化などについて各国で行った講義の様子など活動写真を交えて報告。当日はだしの飲み比べを行い,水の違いが味にどう影響してくるのかも説明した。
・山井 綱雄(金春流能楽師)
活動期間:平成27年2月~3月活動国:フランス,アメリカ,カナダ
現地でのワークショップや共同制作,実演の様子を画像や動画を交えて報告。本フォーラムでは,実演も交えて発表しました。
会の最後には,モデレーターを務めたキャンベル氏と4名の文化交流使によるトークセッションが行われました。キャンベル氏が「現地で共有したかった思い」や「オリンピックに向けた考え」などについて質問すると,交流使の皆さんは「現地での活動を通じて感性や感覚の共有をすることで日本文化に対する理解が深まった」「オリンピックに向けて,まずは日本人のみなさんにもっと日本の文化について知っていただきたい」などの思いを述べました。
文化庁文化交流使フォーラム2016 フォトセッションの様子
当日の詳細につきましては,報告書及び文部科学省You Tubeチャンネルを御覧ください。
資料1:報告書(3.3MB)
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