《採択団体》鶴岡市
《事業名》つるおか伝統菓子伝承事業
《食文化》鶴岡雛菓子、笹巻、とちもち (分布:山形県鶴岡市)

- ≪食文化ストーリー≫(1.1MB)
- ≪調査報告書≫
- ・鶴岡雛菓子(11.7MB)
- ・笹巻(4MB)
- ・とちもち
令和3年度事業内容はこちら:鶴岡市 | 文化庁 (bunka.go.jp)
≪保護継承・発信等の取組≫
■紹介動画の公開(英語版)
鶴岡の伝統的なお菓子は、四季の行事に合わせたもの、幸せを願い喜びを表現したものなど、人々の習わしと共に発展してきました。特に鶴岡の特徴的な伝統菓子として「鶴岡雛菓子」「笹巻」「とちもち」の3つを取り上げ、歴史的価値や文化的価値についての調査研究を行い、製造技術や加工等の紹介映像を制作しました。
■シンポジウム、ワークショップ等
- 1.「とちもち体験教室」の開催
- 栃の実を練り込んだ餅であんこを包む「とちもち」づくり体験教室を開催。教室では「とちもち」づくりに加え、そのままでは食べることが出来ない「栃の実」の灰汁抜きの行程など、食べることができるようになるまでの作業なども学びました。

- 2.「笹巻体験教室」の開催
- 笹の葉に灰汁に浸したもち米を詰め、三角形の形に紐で結んだ後、40分~1時間茹でて完成。鶴岡の笹巻は、黄色でプルンとしたゼリー状の食感が特徴。
- 参加者は自宅でも作れるように講師の先生に材料や上手に作るためのコツを聞くなどしています。

- 3.「鶴岡雛菓子体験教室」の開催
- 鶴岡では雛祭りの時期に市内菓子店やスーパーなどで「鶴岡雛菓子」が販売されます。体験教室では、大人から子どもまで、鶴岡の特産物をモチーフにした鶴岡雛菓子づくりにチャレンジしました。講師の技に感嘆しながら、自分で作った「鶴岡雛菓子」を美味しくいただきました。

4.「笹巻・とちもちシンポジウム」の開催
鶴岡の特色的な食文化である「笹巻」「とちもち」について、その歴史や文化的価値、他地域との差異について学びました。鶴岡市民にとっては、当たり前の食である「笹巻」「とちもち」が実は地域によっては全く知られていなかったり、作り方が違うなど新たな発見と魅力の再認識が図られました。


5.「鶴岡雛菓子シンポジウム」、ディスカッションの開催
シンポジウムでは、鶴岡雛菓子の歴史や文化的背景など調査・研究報告も兼ねて発表しました。また、基調講演として地元菓子店の職人のお話もあり、戦前から戦後の菓子店の変遷なども知ることが出来ました。
ディスカッションにおいては、今後の可能性について、研究者や菓子職人によるお話があり、参加者からも今後のアイディアについてコメントされるなど、盛況な会となりました。
(参考)鶴岡食文化創造都市推進協議会ホームページ http://www.creative-tsuruoka.jp/

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