「著作権」と聞くと、なんだか難しくて、少し怖いイメージがありませんか?
「これを投稿したら怒られるかな?」「違法になるのかな?」
そんな不安から、ちょっと苦手意識を持っている人も多いかもしれません。
でも実は、著作権は誰かを罰するためにあるのではありません。このルールは、コンテンツを楽しむ「あなた」と、作品を生み出す「クリエイター」の双方が、納得して気持ちよくつながるための仕組みなのです。
このページでは、教科書的な難しい話ではなく、SNSを使う私たちが迷いがちな「グレーゾーン」や、クリエイターとしての「あなた」が知っておくべきことを、深掘りしてお伝えします。
「ダメ!」と萎縮するのではなく、「正解」を知ることで、もっと自由に、もっと胸を張って自分の「好き」を発信できるようになるはずです。
コンテンツを楽しむ「あなた」へ
♦その投稿、「学校のタブレット」と同じ感覚でやってない?
好きなアニメのスクショや、推しの楽曲を使った動画。これらをSNSにアップしたり、アイコンにしたりしている人は、「コンテンツの利用者」です。
ここで一つ、落とし穴があります。学校の授業でタブレットを使って、ネットの画像をコピペして発表資料を作った経験はありませんか? 実は、「学校の授業」や「自分や家族だけで楽しむ(私的使用)」場合なら、許可なく使えるという「例外ルール」があるのです。
でも、SNSへの投稿は「一般への公開」です。学校や家の中での「例外」ルールは、SNSという「公の場」では通用しません。原則として、他人の作品をネットにアップするには、権利者の許可(許諾)が必要です。
「みんなやっているから大丈夫」ではなく、「これは例外ルールが通用しない場所だ」と区別して考えることが、トラブルを防ぐ第一歩です。
♦気になる「グレーゾーン」の話
例えば「二次創作」や「模写」は、ネットに公開するなら原則として「許可を取ることが必要」です。たとえお金儲け(営利)の目的じゃなくても、ルール上は変わりません。
「えっ、でもSNSにはファンアートがたくさんあるよ?」と思いますよね。実は、「公式には許可していないけれど、ファン活動として黙認(見守っている)」というクリエイターさんもいます。しかし、沈黙は「公認」ではありません。
だからこそ、まずは「クリエイターがガイドライン(利用ルール)を出しているか」を確認してみましょう。もしルールが公開されていれば、それを守ることで安心して著作物を利用できます。一番大切なのは、クリエイターへのリスペクト。作品を勝手に改変したり、相手が傷つくような使い方は絶対に避けましょう。
♦発信する「あなた」も、実はクリエイター
~あなたの投稿にも、著作権は生まれている。~
「私は見る専門だから著作権なんて関係ない」と思っていませんか? 実はInstagramに写真を上げたり、noteに文章を書いたり、YouTubeに動画を投稿したりーー何かを創作して発信しているあなたは、もう立派な「著作者(クリエイター)」です。
プロかアマチュアかは関係ありません。創作した瞬間から、その作品の著作権は自動的にあなたのものになります。
もし、あなたが自分の作品を使われる側になったらどうしてほしいですか?「自由に使っていいよ」と言うのも、「使うなら対価をください」と言うのも、あなたの自由であり権利です。正当な対価や評価を得ることは、あなたが次の作品を作るエネルギー(原動力)になるはずです。
まずは自分の権利を知り、活かしていけるよう、著作権について理解を深めてください。
♦「守る」ことは、「応援する」こと。
コンテンツを利用する人も、また次の誰かにバトンを渡す「表現者」の一人です。
クリエイターの気持ちを尊重して利用すること。時には適切な対価を払って応援すること。そうやって著作権のバトンがつながっていくことで、あなたが応援するクリエイターの次の作品が生まれたり、新しい文化が育まれていきます。
ルールを知ることは、ただの制限ではありません。
大好きな作品たちが、これからも生まれ続ける世界を守るための、最大のエールなのです。
イベント情報
文化庁・NiEW・CINRA Presents『exPoP!!!!! 特別編 著作権と音楽活動』が、2月5日(木)に東京・渋谷のSpotify O-nestで開催されます。
同イベントは、定期開催されている⼊場無料の⾳楽イベント『exPoP!!!!!』の特別編。「意外と知らない?ライブとトークで、楽しく知りたい著作権のこと」をテーマに、アーティストと専⾨家を招き、実際の⾳楽活動に即したリアルな視点でクロストークを展開します。
出演は曽我部恵一(サニーデイ・サービス)、Rachel(chelmico、ohayoumadayarou)。弁護⼠を迎え、MCは野村由芽(me and you)が務めます。
⼊場無料(別途1ドリンク代)。
※イベントの最新情報・詳細・注意事項は、NiEW公式サイトをご確認ください。
イベント詳細はこちら
♦NiEW・CINRA・文化庁 Presents『exPoP!!!!! 特別編 著作権と音楽活動』
日時
2026年2月5日(木)18:30 開場 / 19:00 開演
会場
Spotify O-nest(東京都渋谷区円山町2-3 O-WESTビル 6F)
ライブ出演
- 曽我部恵一
- Rachel(chelmico / ohayoumadayarou)
トークセッション出演
- 曽我部恵一
- Rachel(chelmico / ohayoumadayarou)
- 野村由芽(司会)(me and you)
- 佐藤大和
料金
入場無料(入場時、別途1ドリンク代¥600が必要です)
チケット
本公演の参加申込(抽選制)は、受付を終了しました。
(受付期間:2025年12月8日(木)〜2026年1月12日(月・祝))
当日は生配信いたします。
https://www.youtube.com/live/Zr-EdlD3F9A
著作権、これってOK?NG?
著作権の基本的な考え方や例外ルールを、SNSや創作の身近な場面をもとに、わかりやすく解説します。
※本シリーズは全8問を予定しており、今後順次公開していきます。
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第1問
推しのライブ動画をSNSに投稿して、ファンの友達と共有してもいい?









