「文化庁日本の技フェア~文化財を守り続けてきた匠の技~」の開催

令和4年9月20日

この度、文化庁では、「文化庁日本の技フェア~文化財を守り続けてきた匠の技~」を開催します。

近年、文化財の保存のために欠くことのできない「文化財の保存技術」は、伝承者の養成や原材料の確保等が困難になりつつあり、継承の危機に瀕しています。この技フェアでは「文化財の保存技術」を紹介することで、それらの現状や文化財の保存技術の大切さをより多くの方々に理解していただくとともに、「文化財の保存技術」の未来の伝承者・理解者の拡大等に資することを目的に開催しています。

みなさまの御来場を心よりお待ちしております。

1.開催日時

時:
令和4年10月22日(土) 10:00~17:00
令和4年10月23日(日) 10:00~16:00
所:
ベルサール秋葉原1階イベントホール及び地下1階ホール
(東京都千代田区外神田3丁目12−8 住友不動産秋葉原ビル)
入場料:
無料(事前予約制)

2.イベント内容(都合により変更となる場合があります)

「選定保存技術保存団体による展示・実演・体験等を行います。(参加団体は印刷版資料の別紙を参照ください)

展示 技の解説や保存団体を紹介するパネル、原材料・道具等を展示します。

実演 先人から受け継がれてきた知恵と熟練の技を技術者が披露します。

体験 技術者から教わりながら「匠の技」を体験できます。(要予約)

お仕事相談コーナー 選定保存技術に携わる業務について、質問や相談を受け付けます。

映像紹介 選定保存技術を紹介する映像を上映します。

縁付金箔(えんつけきんぱく)うつし

縁付えんつけ金箔きんぱくうつし
(金沢金箔伝統技術保存会)

本瓦葺((一社)日本伝統瓦技術保存会)

本瓦葺((一社)日本伝統瓦技術保存会)

( 写真:令和3年度「日本の技フェア」での実演の様子 )

3.来場予約

予約フォームによる事前来場予約が必要です。後日、予約フォームを解禁します。

https://art-ap.passes.jp/user/e/nippon-no-waza-2022

※予約開始:10月5日(水)18:00~

※事前予約は先着順です。事前予約に空きがある場合は当日入場も可能です。

体験は来場予約のほかに別途予約が必要です。予約方法については、HPをご確認ください。

4.主催等

催:
文化庁
催:
全国文化財保存技術連合会
援:
東京都教育委員会、千代田区教育委員会、NHK
力:
住友不動産ベルサール株式会社
事務局:
株式会社NHKプロモーション

「選定保存技術」とは

文化財は先人の築き上げた大切な遺産であり、私たちはこれを保存して後世に伝えていく重大な責務があります。

文化財保護法では、文化財の保存のために欠くことのできない伝統的な技術または技能である「文化財の保存技術」のうち、保存の措置を講ずる必要のあるものを「選定保存技術」として選定し、その保持者や保存団体を認定する制度を設けています。この制度は、文化財を支え、その存続を左右する重要な技術を保護することを目的としており、技術者の確保のための伝承者養成とともに、技術の向上、技術の記録作成などを行うものです。

昭和50年の同制度創設後、現在までに随時選定・認定が行われ、保持者・保存団体による伝承者養成事業の実施をはじめ、技術の保存・伝承に多くの努力が払われています。国の選定保存技術のうち17件から構成される「伝統建築工匠の技:木造建造物を受け継ぐための伝統技術」は、2020年12月に選定保存技術から初のユネスコ無形文化遺産への登録となりました。

「選定保存技術」の選定・認定数 (令和4年10月予定)

選定保存技術 85件

保持者   選定件数 53件  保持者数 63名

保存団体  選定件数 40件  保存団体数 42団体(36団体)

・保存団体には重複認定があるため、( )内は実団体数を示します。

・同一の選定保存技術について保持者と保存団体を認定しているものがあるため、保持者と保存団体

の計は選定保存技術の件数とは一致しません。

また、本年度からは修理技術者や原材料の確保等のための5か年計画である「文化財の匠プロジェクト」を進めています。

[参考1]「文化財の匠プロジェクト」の決定について(文化庁HP)

https://www.bunka.go.jp/koho_hodo_oshirase/hodohappyo/93637901.html

[参考2] 文化財を支える伝統の名匠 リーフレット

https://www.bunka.go.jp/tokei_hakusho_shuppan/shuppanbutsu/bunkazai_pamphlet/pdf/pamphlet_ja_08.pdf

参考

■ 関連イベント

日本博主催・共催型プロジェクトとして、選定保存技術発信事業「日本の技EXPO」を始動し、以下のコンテンツを実施予定です。

詳細は、HP(https://www.nippon-no-waza.jp/expo/)よりご覧ください。

蔦屋書店巡回展

蔦屋書店2店舗および蔦屋家電において、書籍と共に選定保存技術を紹介するパネルや道具等を展示します。

・銀座 蔦屋書店 9月17日(土)〜9月30日(金)

(東京都中央区銀座6-10-1 GINZA SIX 6F)

・二子玉川 蔦屋家電 10月1日(土)〜10月14日(金)

(東京都世田谷区玉川1-14-1 二子玉川ライズS.C.テラスマーケット)

・代官山 蔦屋書店 1月14日(土)〜1月27日(金)

(東京都渋谷区猿楽町17-5)

VRサイト「技バース」

選定保存技術を体感できるバーチャル空間サイト「技バース」を近日中にリリース予定です。VR空間内を歩き回りながら、クイズやアクティビティを通じ、文化財保存技術を楽しみながら理解を深めることができます。

VRサイト「技バース」

<設置アクティビティ(予定)>

・クイズに答えて匠の技術をより深く知ろう!

・バーチャル空間内にある様々なアイテムを集めて、マスターを目指そう!

・360度映像で匠の仕事場に潜入し、その場にいるような臨場感を味わおう! 等

5.お問い合わせ

御不明な点等は、日本の技フェア事務局及び文化庁まで御連絡ください。

<日本の技フェア事務局(株式会社NHKプロモーション)> 

TEL:03-6271-8515(10:00~17:00/土・日・祝を除く)

<担当>文化庁文化財第一課

課長補佐
山田(内線2933)
活用連携係
前原(内線3168)

電話:03-6734-3168(直通)

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