文化審議会の答申(重要文化財(建造物)の指定)

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令和5年11月24日

文化審議会(会長佐藤(さとう)(まこと))は、令和5年11月24日(金)に開催された同審議会文化財分科会の審議・議決を経て、9件の建造物を重要文化財に新規に指定することを文部科学大臣に答申しました。

この結果、官報告示を経て、国宝・重要文化財(建造物)は、2,574件、5,457棟(うち国宝231件、295棟を含む。)となる予定です。

◎今回の答申における主なもの

【重要文化財】金剛(こんごう)峯寺(ぶじ)本坊(ほんぼう) 12棟和歌山県伊都郡(いとぐん)高野町(こうやちょう)

金剛峯寺は高野山(こうやさん)真言宗(しんごんしゅう)の総本山である。本坊の中心をなす大主殿(だいしゅでん)及び奥書院(おくしょいん)文久(ぶんきゅう)2年(1862)の建立で、客殿(きゃくでん)庫裏(くり)、書院を接続した破格の規模と偉容を示す複合建築。高野山諸寺院の規範となる間取(まどり)と伝統的かつ複雑な屋根形式を示す。上段(じょうだん)などの座敷は意匠に優れ、格式が高い。境内には江戸前期に遡る真然堂(しんぜんどう)、江戸中期の経蔵(きょうぞう)山門(さんもん)などの建造物が群として残る。

【重要文化財】(きゅう)広島陸軍(ひろしまりくぐん)被服支廠(ひふくししょう)倉庫施設(そうこしせつ) 4棟広島県広島市( )

大正3年に建設された陸軍の兵站(へいたん)施設。鉄筋コンクリート(ぞう)煉瓦造(れんがぞう)を併用する希少な建造物で、鉄筋コンクリート造として現存最古級。カーン式鉄筋コンクリート、コンプレッソル杭等、先駆的な技術を用いる。戦後継続して使用されてきた被爆建物でもあり、旧陸軍被服廠(ひふくしょう)の関連施設の内、現存唯一の遺構としても歴史的に価値が高い。

<担当>文化庁文化財第二課 電話:075-451-4111(代表)

課長
田中禎彦
課長補佐
田中佳幹
調査部門
岡本公秀、光(内線9773)
審議会係
幸一郎、和田智寛(内線9756)

別紙

指定される文化財の概要、答申件数とそれを加えた累計、時代別、種別内訳を記載しています。

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